2024年04月25日( 木 )

住まいの提供を通し、福岡を世界に発信~異文化交流型住居「シェアリースタイル博多」(後)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

異文化に触れ、日本文化を伝える

 ――入居者さまのなかには、日本国籍の方はいらっしゃるのでしょうか。

 大隈 50%程度は日本国籍の方がご利用なさっています。皆さま、日本に居ながらにして日常的に経験できる異文化交流を、非常に楽しまれています。
 外国籍のご入居者さまでは韓国の方、台湾の方が多いですね。そのほかにもネパールやヨーロッパ、北米の方など、本当にさまざまな国籍の方が入居されています。
 キッチンでは国ごとの特色ある料理がつくられ、入居者の方々は生活のあらゆる場面で日常的に異文化と触れ合うことができます。管理者である我々も留学しているような気分になることも多々あり、新鮮な空気を味わうことができます(笑)。

 ――独自のイベントなども開催されているそうですね。

優しく、明るいスタッフたちが迎える

 大隈 はい。たとえ長期間ご利用頂いているご入居者さまであっても、一生でみると当施設にいらっしゃる期間は一瞬でしかありません。だからこそ、一生の記憶に残るよう、たくさんの方々と交流し、充実した時間をお過ごしいただけるように常に気を配っております。
 たとえば、ハロウィーンやクリスマスといった季節行事から、鍋パーティーやバーベキューなど気軽に楽しめるイベントも開催しています。イベントは随時スタッフで企画しており、これからも日本の文化的行事をどんどん取り入れていきたいと考えています。最近では、節分の日に皆で恵方巻きを作って食べました。日本文化を身近に感じられ、留学生にとっては勉強にもなるとあって、非常にご好評いただきました。また、卓球大会が頻繁に開催され、盛り上がりをみせていますね(笑)。
 イベントは楽しむだけの場ではなく、それまで関わりのなかった入居者同士の交流を深め、日常生活の友好関係に繋げていく大切な集いの場となっています。そういった様子が、我々スタッフの大きなやりがいにもなっています。

多国籍人材が増える福岡での役割

 ――「シェアリースタイル博多」では、どのような管理体制を取られているのでしょうか

 大隈 男性2名、女性2名の計4名で管理しています。マニュアルを用意していますが、予想外のことが起きるなど、簡単な仕事ではありません。しかし、それ以上に、入居者の皆さまから学ばせていただくことが多かったり、親しく声をかけていただいたりと、充実感が大きいですね。
 若く、バイタリティーに溢れるスタッフがそろっておりますので、和気あいあいとした雰囲気で仕事に励むことができます。1人の気づきやアイデアによって、日々進化している職場だと感じています。入居者の皆さまとは、勉強のために、あえて日本語でお話ししています。韓国人のスタッフもいますので、日本にきたばかりで日本語が心もとないという方でも、安心してお過ごしいただいています。

 ――政府の後押しもあり、外国人就労者や留学生は今後も増加していくと考えられます。このような時代のなか、「シェアリースタイル博多」では、今後どのような運営を目指されるのでしょうか。

 大隈 「国籍に関わりなく、福岡にお住まいになられる方の力になりたい」という弊社の原点は、これまでもこれからも不変の思いとして引き継いでいこうと考えております。
 福岡は古来から港に近く、人材の交流拠点として栄えてきました。外国人の受け入れが進み、今後、ますます発展を遂げると考えられます。来日された皆さまのために日本の素晴らしさを伝えるサービスを提供することが、福岡で宿を営み続けてきた我々の役目だと感じています。
 「『シェアリースタイル博多』を通し、日本・福岡を世界に発信する」というのが我々の夢であり、目標です。そのためにも、世界に通用するような施設の運営を行なってまいります。

 ――時代に先駆けて、外国人との共生宿を営んで来られた御社だからこそできる、地域貢献の在り方ですね。

(了)
【中尾 眞幸】

シェアリースタイル博多では、学歴や経歴は一切問わず、ともに運営管理をしてくれるやる気に満ちた仲間を募集中。

◆詳細はコチラ>>

 
(前)

関連キーワード

関連記事