2024年04月24日( 水 )

連載・インフラと私~市民生活に直結するライフラインを担う仕事にやりがい

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福岡市水道局計画部計画課長 舩木 肇 氏

福岡市水道局計画部 計画課長 舩木 肇 氏

 大学で土木を学ぶ。就職に際し、ゼネコン、コンサル、公務員などの選択肢のなかで、「インフラの計画、企画、設計施工を含めて、すべてに関わることができる」ことに魅力を感じ、福岡市役所入り。以来24年、その大半は水道局。計画畑が長く、猪野ダム建設を皮切りに、大山ダム、五ケ山ダムなどの水源開発などに携わった。

 思い出に残る仕事は、福岡地区水道企業団に出向中、やはり計画担当として、五ケ山ダムにともなう施設計画に関わったこと。当初予定していた取水場建設は用地の取得ができずに断念。計画を一から見直し、福岡市の既存の取水場、浄水場で共同処理する計画に変更した。「関係機関などとの協議は大変だったが、福岡市の協力により比較的短期間で完了できた」と振り返る。

 「今は、水道施設がドンドン古くなっている時代。できるだけ既存の施設を活用することが重要だ」と指摘する。現在の主要事業の一つが、浄水場の再編事業。配水調整システムの活用による浄水場数の削減やダウンサイジングが特徴で、緊急時給水拠点機能の充実も図る。事業全体の進捗管理などを手がけている。

 仕事のやりがいは「公共の福祉」に貢献する実感が得られること。「お客様」である市民生活に直結するライフラインの担い手である点に、他のインフラセクションにはない喜びを感じるようだ。「後輩職員には、技術だけでなく、仕事のやりがいもしっかり伝えていきたい」と力を込める。趣味はサッカー観戦。アビスパ福岡のJ1昇格に期待を寄せる。1973年生まれの45歳。

【大石 恭正】

 

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