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福岡への提言

リョーユウブランドの確立へ~リョーユウ工業(株)・諸石社長
福岡への提言
2011年3月21日 07:00

リョーユウ工業(株) 代表取締役社長 諸石 裕

<教える側と教えられる側の双方で技術力を底上げ>

 リョーユウ工業株式会社は、1972年に創業された金属加工業者。創業以来、鉄、アルミ、ステンレスなどの切断・曲げ加工といった、主に半完成品の製造を行なっている。
リョーユウ工業(株)社屋 現在、代表取締役社長を務めるのは諸石裕氏。先代の諸石信義氏が逝去し、1999年3月に27歳の若さで就任した。同時に常務として経営に携わってきた藤井公子氏が代表取締役専務に就任し、二人代表制による経営体制を敷いている。
 職人だけでも約25人を抱える同社であるが、技術集団として何よりも必要なことが人材育成と技術継承である。地元の若い人材を採用し、鋼板加工の技術者として育て上げる方針のもと、積極的な人材育成を行なっている。そのひとつが、今年から2カ月に1度のペースで開催している部門別の勉強会だ。
 これまで同社では、若手職人の教育の際、ベテランの職人が行なう作業を見て、自分で考え実行して覚えていく、OJT(On the Job Training)のスタイルをとっていた。しかし、それだけでは機械技術が進化するスピードに、手作業による技術の成長がついていかないという問題点も浮き彫りになっていた。
 そのため現在では、現場での指導と合わせて「どうしてこうなるのか」という理論的な部分の教育も行なっている。そうすることで、習う側の若手職人の技術向上はもちろん、教える側にも新たに指導力が身に付き、双方のレベルアップが可能となるという。
 まだ道半ばではあるが、教育体制の整備により着実に技術力の底上げが図られていることは間違いないだろう。

<逆境をチャンスと捉え 躍進する機をうかがう>

 不況下にある現在、同社も例外ではなく、その受注面は決して好調と言える状況ではない。福岡を基盤に事業を展開しているものの、近年は地場の受注環境が悪化しているため、首都圏からの受注に頼らざるを得ない状況が続いている。単価安の問題もある。同業者の数がそれほど多い業種ではないが、やはり価格競争からは逃れられず厳しい値段での仕事を強いられることも少なくはない。
 しかし一方では、2011年春オープンのJR博多シティをはじめ、地場では大型物件が動き始めており、受注面では微かな光が見え始めている。諸石社長も「先行きの不透明さは拭えないが、良い方向に向かうことを期待している」と話す。価格面でも「仕事が増加するなかで改善していきたい。取引先を説得していくアクションも必要」と自社はもちろん、業界の巻き返しを図るべく熱い気持ちを語る。
 「いつかは『切り・曲げ・加工ならリョーユウ工業』と言われるような企業に成長したい。"リョーユウブランド"を築き上げたい」と熱い思いを語る諸石社長。しかしながら、経済状況を鑑みれば、「今の力でどこまで対応していけるか」が当面の課題であると話す。
 たしかに目下のところあまり良いとは言えない条件の仕事が多いが、前向きに考えれば、"短納期などにも対応できる"という同社の強みが活きる絶好の機会でもある。そのうえ人材育成により、さらに技術力に磨きがかかっていけば"リョーユウブランド"が確立されることはそう遠いことではないだろう。

<プロフィール>
諸石 裕諸石 裕(もろいし ゆう)
1972年福岡市生まれ。92年、代表取締役社長に就任。趣味は旅行。

<会社概要>
リョーユウ工業(株)
代表者:諸石 裕
所在地:福岡県粕屋郡宇美町障子岳5-3-5
設 立:1972年6月27日
資本金:1,000万円
TEL:092-933-6811
URL:http://www.ryo-u.com/

※本稿は以下の書籍に掲載されています。

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