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コダマの核心

企業・人、再生シリーズ(23)~壱岐の島を再生させる男・中原達夫氏((株)なかはら会長)(後)
コダマの核心
2013年12月 4日 07:00

<壱岐の持続的活性化に全力投球>
nakahara.jpg (株)なかはらは、創業1937年の港湾土木業者である。中原氏は3代目社長として采配を振るってきた。壱岐、対馬、五島と長崎県には離島が多い。離島振興政策の下に港湾土木の事業予算が膨張してきた時代を背景に、業容拡大を図ってきた。「自社の経営発展をなすことで、壱岐の雇用関係に貢献する。これが故郷・壱岐の持続活性化につながる」という信念の貫くために、中原氏は一心不乱に突進し続けてきた。

 ところが、平成10年(2000年前後を境)をピークに、港湾事業が減り始めてきた。競い合っていた同業者の倒産も相次いだ。
 中原氏の身上は、嗅覚の鋭い先見性を有していることだ。『脱港湾土木事業』の策は以前から講じていた。(1)多角化、(2)福岡市場への進出である。(1)の多角化とは、建設関連の骨材・生コン・産廃処理業には止まらない。たしかに当初は、建設関連事業の多角化が多かったのは事実だ。だが最近は、『脱建設』の産業の多角化が多い。
 関連会社は10社におよぶ。そのなかで農業、水産業、エネルギー事業と多岐にわたる。その狙いは、壱岐の自然条件をフルに有効に活用して、働きの場を優先することだ。『持続的活性化の実現』は、働きの場を拡大させるしか方策はない。魅力ある仕事場がなければ、若者は島を見捨てる。これでは壱岐の島の未来はない。加えること、産業を起こすだけでは解決にはならないのは、自明の理である。

<60億円の高速新船で解決>
ferry.jpg 中原氏は長年、『博多港と通勤、通学が可能な航路の開設』を唱えてきた。公共事業に依存してきた会社経営者が、国に物申すことは勇気あることだ。並みの建設業者には行動できないことである。この勇気ある行為こそが、中原氏が『偉人・怪人』と呼ばれる所以だ。現在、博多港と壱岐間には1社の航路が開設されている。『黒字の航路』である。中原氏グループの要請は難しいことではない。
 『片道1時間で往来できる高速艇の開設』というものだ。当たり前の提言であるが、行政も海運業者も耳を傾けない。「故郷・壱岐の島にとって、博多港との1時間航路の開設は死活問題だ」と強調する。「商売っ気を抜きにして、新航路開設には命を懸ける。壱岐を愛する者にとって、至極当然の行為だろう」と語る。根本的な解決には資金が要る。60億円あれば最新鋭の高速艇が手に入る。この最新鋭艇であれば、70分で渡ることが可能だそうだ。
 (2)福岡進出の選択である。大票田、大市場で稼いで故郷に資金を持ち帰り、地元に潤いを還元させる大戦略だ。93年前後から、福岡でマンション事業に着手した。新分野への進出は高い授業料も払うのはやむを得ないことである。その努力の成果が実り、不動産事業部の自立化のメドが立った。マンション分譲・1棟売り等々、案件は目白押しである。
 あと楽しみは、水の事業である。水事業=(株)EIKIという会社を福岡に立ち上げた。『背振山系から湧き出る名水を全国に、世界に届ける』事業は痛快な話である。この事業が成功すれば、中原氏は福岡市にとっても大功労者になるだろう。

(了)

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