７日、パルコ（東京都豊島区）は、福岡パルコ（福岡市中央区）を増床すると発表した。福岡パルコ本館と連結している西日本鉄道（以下、西鉄）が保有するソラリアステージビルの一部を賃借し、内外装の刷新を行ない2015年春の開業を目指す。投資額は約５億円。
　今回、出店が決まった、ソラリアステージビルの一部とは、福岡パルコと３カ所で隣接している地下１階、M３階、３階、４階部分で、賃貸借面積は約3,300m²。現在は「タワーレコード」や衣料品店「ライトオン」などが出店している場所。

　パルコは、12年３月に福岡パルコおよび隣地土地建物（旧岩田屋新館ビル）を取得。現在、旧岩田屋新館ビルは取り壊されており、新館ビルが建設中。新館は14年秋の開業を予定している。現在営業している福岡パルコの延床面積は24,000m²。14年秋の新館の延床面積は14,000m²、今回の増床部は3,300m²を予定。そのため、15年春には延床面積４万m²を超える商業施設となる。

　福岡パルコは10年３月に開業。西鉄天神駅に隣接し長らく空室状態であった旧岩田屋に出店した。福岡初、九州初のテナントを中心に誘致。全国的にも衣料品が５割程度のフロア構成が多い都市立地型パルコで衣料品を３割程度におさえ、既存のフロア構成とは違った配置が注目された。

　オープンから今年で４年となる福岡パルコ。周辺環境は変化し、博多では、アミュプラザ博多、博多阪急などが入るJR博多シティがオープンするほか、天神でもソラリアプラザをはじめ周辺商業施設が随時リニューアルを施している。今後、ソラリアステージ内の雑貨店「インキューブ」の改装も決まっている。福岡パルコは、14年秋から15年春にかけて大きく増床リニューアルを行なうことにより、さらなる飛躍を狙っている。

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