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(財)日本健康・栄養食品協会会長 参議院副議長 山東昭子氏(2)

2010年4月20日 08:00

少子高齢社会における食と健康~伝統食と健康食品と医療の三位一体を目指して

 参議院副議長の山東昭子氏は、健康食品業界を代表する(財)日本健康・栄養食品(東京都新宿区)の会長を務める。また同氏は自民党食育調査会長も務め「食育基本法」を立法化したことでも知られている。超高齢社会の到来を間近に控え、「元気な120才を創る会」の理事として健康長寿社会の実現も目指している。同氏に食育を通した将来の日本のあり方、また健康食品業界の課題と展望について聞いた。


長寿の秘訣はバランスのとれた食事

 ――具体的には先生はどのような活動をされているのですか。

山東 私は、"元気で120歳まで"を旗印にしているNPO法人「元気な120才を創る会」の理事を務めていますが、今は高齢化というのがマイナスイメージでとらえられている気がしてなりません。
 こんなに長寿国になったので、長生きした人を敬いながら、誇りをもって生きていけるようにしてあげるべきだと思っています。アフリカなどでは50歳ほどで亡くなったりしているわけですから、これほど長寿になったということをもっと大切にしなくてはならない。長生きをした人たちが、できるだけいい環境で健康を維持していく、そのために寝たきりなどにならないように自分たちで心がけていかなければなりません。そのためには食生活が一番大事だということです。
 東京都老人総合研究所の白沢卓二さんという先生がいろいろ研究をされて、バランスのいい食生活を送っていれば、120歳まで健康でいられるということをおっしゃっています。秋葉原などでも、健康長寿を保つための食材はどんなものをとったらいいのかということで、日本料理やフランス料理、中華料理、そしてイタリア料理というように、それぞれアドバイスしているようなレストランもあります。
 不況とはいっても、昔に比べればずいぶん外食も増えてきましたし、レストランなどでもカロリーを記したメニューなどがずいぶん増えてまいりました。それをもっと積極的に行なって、「糖尿病だからそういうものは食べられない」という寂しいことではなく、家族で出かけたときに、「これこれは糖尿病の人のための料理です」というような、そんな民間の人たちの工夫がこれまで以上に必要だと思います。


 ――病人食といっていいのかどうかわかりませんが、下関に特別用途食品をおいしく作っている企業があります。手作りに近い形で食べられるように加工してあるのです。技術的に難しく、価格も高めのためまだ業務用としてしか出回っていないのですが、将来的には家庭向けの食品を売り出すそうです。

山東 産業の方とお話はしておりますが、介護の現場というと誰もが同じ料金でという感じになっていますが、本来ならば付加価値をつけてその人の病状や体調に合わせて付加価値をつけ、その方たちもそれなりの対価を払っていくようにしていかなければならないと思います。

(つづく)

【田代 宏】

<プロフィール>
山東 昭子(さんとう あきこ)山東昭子
11歳で芸能界入り、女優・司会・レポーターとしてテレビ、映画、雑誌で活躍。
74年参議院全国区に32歳の最年少で初当選。以後、6回当選、参議院で環境委員長、外務委員長を歴任。党では女性局長、環境部会長をはじめ教育・福祉・住宅対策・外交関係を担当。
90年我が国6人目の女性大臣として科学技術庁長官に就任。自民党両院議員総会長、食育調査会長などを務め、参議院自民党を代表するベテラン政治家として幅広く活動中。NPO法人「元気な120才を創る会」理事も務め、健康長寿社会の実現を目指している。趣味はゴルフ、音楽鑑賞。

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