2024年05月15日( 水 )

切磋琢磨する人間力育成方法とは(後)

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英進館

受験に留まらない取り組み

「食育農園 大自然塾」の様子<

「食育農園 大自然塾」の様子

 このように、圧倒的な合格実績やお互いに切磋琢磨する教師が「英進館ブランド」をつくり上げてきた。さらに、理念である「自立した社会人の育成」は受験の枠に留まらず、豊かな感性や表現力を養うため、さまざまな「心を育て五感で楽しむ」学びにも力を入れている。
 その取り組みの1つが「食育農園 大自然塾」だ。自然と触れ合うことで子どもたちの人間力を高めるため、小学校低学年を中心に福岡県岡垣町で開催されている。年に6回のこのイベントは、毎回100名ほどが参加し、好評を得ているようだ。
 一見、受験とは関係がないようにみえるこれらの取り組みについて、同社は次のように話す。

 「子どもたちにとって、自然と触れ合う機会は多くありません。米づくりや畑作業を通じて人間の五感を総合的に刺激し、喜怒哀楽をはじめとした感情を豊かにしてほしいのです。受験対策だけでなく、もっとも素直な時期である小学校低学年時までに五感を刺激することで、コミュニケーション能力が豊かな魅力的な人間を育てるお手伝いができればと思っています。教育とは、社会的・経済的・精神的に自立した社会人となるための基礎固めだと考えます。そのためには教科指導・受験指導はもちろん、社会に出てからも必要な『あいさつ』や『しつけ』、困難・スランプに遭遇しても逃げ出さない『強靭な精神』や『学ぶ姿勢』を身につけさせることが重要です」。

 「食育農園 大自然塾」は保護者からも好評のようだ。これまで、「普段何気なく食べているお米を通じてたくさんの手が加わり1粒1粒が貴重な食物であるということが身をもって理解できたと思います」「日頃にない体験ができて良かった」「次も参加させたい」など、多数の意見が寄せられている。

 10代という最も多感な時期を預かる学習塾というビジネスは、将来の担い手を育てる重要な事業の1つだ。生徒・教師・職員が一枚岩となって邁進してきた結果、合格実績を築き続け、九州ナンバーワンとなった英進館ブランド。今年4月には組織再編を敢行し、英進館(株)は英進館ホールディングス(株)へ商号変更。完全子会社の新・英進館(株)を設立した。すでに、九州圏外でも広島やシンガポールなどに教場を持つ英進館グループだが、今後のさらなる展開や効率化を図っての組織再編だという。

 「自立した社会人の育成」という理念により、受験対策だけでなくコミュニケーション力をはじめとした人間力育成にも力を入れる英進館ブランドは、今後ますます強固なものになりそうだ。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:筒井 俊英
所在地:福岡市中央区今泉1-11-12 英進館総本部ビル
設 立:1986年12月
資本金:1億円
売上高:(16/3)108億円
TEL:092-715-7788(代)
URL:http://www.eishinkan.net/

 
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