2024年05月21日( 火 )

「もう天井?」2024年地価公示、福岡はさらに上昇(4)

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清川・春吉が躍進

 天神に近接する「薬院3-3-8」「春吉3-16-19」も引き続き大幅な上昇を続けている。13.6%と大幅な上昇となった「薬院3-3-8」は、西鉄・薬院駅から徒歩3分の立地で、マンション適性地域としてさらに成熟していると評価された。薬院駅の北側、タカクラホテル跡では積水ハウス(東証プライム)がグランドメゾン福岡 The Central Luxeの開発を進めている。販売坪単価600万円ともいわれる高級マンションだが、立地や企画の希少性を生かして販売は順調に推移しているようだ。

 「春吉3-16-19」の東側、春吉1丁目では、ビジネス・ワンホールディングス(株)(福証)が土地売買を継続して活発に手がけるほか、2月には那珂川沿いのコインパーキングを(株)シアーズアセットビジネス(熊本市南区)が取得。ホテル用地としての取得と言われており、インバウンド復活によりこのエリアでもホテル投資が戻り始め、地価高騰に一役買っている状況だ。春吉の南側・清川エリアではさらに売買が活発に行われており、大手中心に開発用地としての取得が進められてきたことで、エリアの見直しが進んできた印象だ。

住宅需要高い平尾

 「平尾3-6-8」も、4年連続で10%以上の上昇となった。西鉄・平尾駅と薬院駅の中間に位置し、高宮通り沿いに位置する同地点は、マンションを中心に需要が高いと評価された。実際、同エリアでは分譲マンション開発などを手がける(株)LANDIC(福岡市博多区)がデュレジア平尾プレミアム(86戸)、デュレジア平尾テラス(62戸)、デュレジア平尾レジデンス(仮称)(39戸)など、平尾駅周辺で数多くの開発プロジェクトを進行中。同社はさらに1月、西鉄・薬院駅まで徒歩7分、同・平尾駅までも徒歩10分の土地を取得しており、さらなる開発を予定するほか、平尾駅前ではカフェやラウンジを備えるL+ HIRAOの経営を行うなど、平尾エリアで存在感を放つ。西日本鉄道(株)(東証プライム)も、高宮通り沿いのガソリンスタンド跡を取得しており、何らかの開発を行うことが予測される。平尾周辺では、「平尾2-19-22」「大宮2-4-31」も3年連続で10%以上の上昇となった。

天神に近い渡辺通・高砂

 渡辺通りや日赤通りに近い「渡辺通2-3-24」「高砂2-10-12」も、大きく上昇を続ける。「オフィス稼働はやや苦戦」としつつもオフィスビル用地としての取得需要は高いと評価され、16.0%の上昇となった。近隣の旧・十八福岡ビル(渡辺通2丁目)では、(株)ふくおかフィナンシャルグループや九州電力グループによる再開発計画もある。なお、旧・十八福岡ビルに隣接するクリニック跡の敷地は九州電力グループによる借地権登記がされており、ブロック全体での開発計画となるものとみられる。

 天神との近接性が良好で住宅需要が高いと評価され、「高砂2-10-12」は16.7%と大幅に上昇。より天神に近い高砂1丁目、西鉄・薬院駅まで徒歩5分の立地では、(株)アライアンス(福岡市中央区)が分譲マンション・ミスモ高砂(38戸)を計画中。居住と投資「半住半投」スタイルの分譲マンション「ミスモ」シリーズは第2弾となる。周辺ではほかにも分譲マンションやテナントビル開発計画があり、新陳代謝が活発になってきた。

(つづく)

【永上 隼人】

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