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2017年02月13日 17:54

国際定期便就航で150万人空港に!~北九州空港

終戦前から続く北九州空港の歴史

20170213_022 北九州空港の歴史を紐解くと、戦時中に端を発することがわかる。現在の北九州市小倉南区曽根(当時の小倉市曽根)に旧陸軍曽根飛行場として、1944年、北九州空港は開港された。当時は1,500mの滑走路1本で、軍用機の利用が主なものだった。45年、日本の敗戦により曽根飛行場はアメリカ軍に接収され、61年から民間飛行場として転用された。名称は曽根飛行場(44年)、小倉飛行場(57年)、小倉空港(58年)、北九州空港(73年)と変更されていく。
 滑走路が短く、大型ジェット旅客機の発着ができないため、民間飛行場となった後も小型機やYS-11などプロペラ機での利用などに限られていた。83年には定期便の運航が終了したが、完成までの間、羽田枠の確保などもあり、91年、滑走路を100m延伸しジェット旅客機の発着に対応すると、日本エアシステムが北九州-羽田線を運用開始することとなる。しかしながら、新幹線の運行開始などの逆風もあり、利用者数は伸び悩むこととなった。周辺が山や干潟であるため滑走路を延伸することが難しいこと、霧の発生率が高いことなどがあり、70年代から新空港の建設に関する議論がなされていった。81年、新しい北九州空港の整備が新規事業として採択され、北九州市と苅田町の市境付近に洋上の人工島として建設されることになり、94年に着工。2006年に現在の北九州空港が開港した。

国の拠点空港として

 北九州空港は福岡空港と同じ、国の拠点空港として位置づけられている。拠点空港とは08年に空港法で定められた国際・国内の航空輸送網の拠点となる空港のことで、国内に19カ所(会社管理拠点空港の成田、中部、関西、大阪、特定地方管理空港の旭川、帯広、秋田、山形、山口宇部を含めると28カ所)の空港が該当し、北九州空港もその1つ。
 かつて1,600mだった滑走路は2,500mとなり、大型のジェット機の離発着にも対応できるようになっている。1日当たりの着陸回数は国内便が8,513回、国際便が192回(2015年度実績)となっている。関門海峡の浚渫土などを用いた人工島で、空港へのアクセスは連絡橋を用いてなされる。最大の特徴である24時間運用を可能にしたのは、洋上にあることで周囲への騒音の影響がなかったことによる。
 ただし、人工島での運用は人材確保の面でデメリットがあった。人工島に渡るための連絡橋だけでも長さが2.1㎞。近隣の住宅地からは少なくとも10㎞程度の距離がある。少子高齢化で労働人口が減少するなか空港で働くスタッフを募集してもなかなか集まらない現状がある。この点も空港施設を拡張するか否かのポイントの1つになることが考えられる。
 現在、北九州空港には国内線では東京羽田便が平日16往復、名古屋小牧便が2往復している。国際線は16年10月から中国・大連便(天津航空)、12月から韓国・プサンとソウル(仁川)便が定期就航した。これにより利用者数は空港設備の設計限界の150万人/年に達すると見られており、今後、設備の拡張に関する議論が本格化していくことになる。

【柳 茂嘉】

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