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2017年02月16日 07:03

日本と東南アジア諸国との架け橋に!(後)

(一財)DEVNET JAPAN 代表理事 明川 文保 氏

ロベルト・サビオ氏と運命的な出会いをする

 ――先生とDEVNETとのご縁はどのように生まれたのでしょうか。

 明川 私とDEVNETとの出会いは約10年前の2006年頃に遡ります。私が福島啓史郎元参議院議員の全国広域後援会本部特別顧問・特別秘書をしていた時です。最初の縁はDEVNETローマ本部へのお誘いでした。私が日本を離れられないことを告げると、同年DEVNETアジア・太平洋地域特別親善大使の委嘱を受けました。2010年の「上海万博」では、DEVNET館の特別顧問として、そのパビリオンに日本皇室の認定グッズや現代の浮世絵版画「源氏物語」8作を展示、大きな成果を上げることができました。当時のDEVNETアジア地域本部は上海に置かれていました。しかし、この「上海万博」で大きな不祥事が起こり、上海支局は封鎖され、その影響はローマ本部にまで及んだのです。

 翌年2011年に私は「東久邇宮文化褒賞記念会」を設立して代表理事に就任しました。そして、第2回「北京硯展」及び全人代フォーラムに日本代表として出席のため訪中します。

 現地・中国でDEVNETローマ本部のロベルト・サビオ氏と運命的な出会いをしたのです。その際に、日本に一部地域(中国、マカオ、香港、台湾)を除くアジア地域本部を任せたいとの打診を受けました。その後、13年にローマ本部より正式に日本支局としての認定を受け、(一財)DEVNET Tokyoを設立しました。15年8月の「ミラノ万博」出展をきっかけに、日本の代表機関であることを明確化する意味で、同年9月にDEVNET JAPANに改名しました。16年3月にアジア地域(一部地域を除く)の代表オフィスの認定を受けました。

豊沢豊雄先生と東久邇宮盛厚殿下の出会いで

 ――さきほどお話にでましたが、先生は(一財)「東久邇宮国際文化褒賞記念会」の代表理事もされております。これはどのような組織ですか。またDEVNET JAPANとの関係はありますか。

 明川 「東久邇宮記念賞」は昭和21年当時発明振興議員連盟幹事長であった発明学会の創始者、豊沢豊雄先生が、ある結婚式で、東久邇宮盛厚殿下と偶然お会いになり、意気投合したことから生まれています。殿下の発明思想は素晴らしく以下のようになっています。

 「発明には、上下の貴賤の別はない。小発明ほど尊い。ノーベル賞を百とるより、国民一人一人の小発明が大切だ。うまいみそ汁を考えた人には文化勲章を与えよ」、「努力を讃えることで、国民に『夢・希望・勇気・やる気・元気・自信・誇り』を持たせよ」と宣わられ、「わが家の名と財産を使ってよいから、大小発明や、ユニークな善事につくされた方に記念賞を出し、顕彰してほしい」と申されました。

 その思想に基づき、科学技術庁の中に生まれたのが「東久邇宮記念賞(国内褒賞)」です。科学技術庁が廃止されるまでの35年間存続し、そこから1,000名を超える受賞者が誕生しました。その後、豊沢豊雄東久邇宮記念会初代会長が102歳で亡くなる生前に、私と吉村靖弘氏(現東久邇宮記念会会長)が呼ばれ、「国内顕彰事業は私が生きている間に形ができた。今後は世界へ事業を拡げていって欲しい。東久邇宮殿下の思いは日本に留まらず、世界、人類へと伝わっていくべきものだ・・・」と言われました。その高き遺志を引き継いで生まれたのが「東久邇宮国際文化褒賞」です。

 現在では、大衆ノーベル賞「東久邇宮記念賞」は5月、民間最高の褒賞「東久邇宮文化褒賞」は11月に、それぞれ年1回受賞式が行われています。「東久邇宮国際文化褒賞」は不定期で年に何回かの授賞式があります。この賞はDEVNET JAPANの直接的な活動とは因果関係はありません。しかし、私がDEVNET JAPANを推進していくに当たり大切なネットワークになっています。

UNDP、UNEP、FAO、JICA、商工会議所と連携

 ――先生は、この他にもDEVNET JAPANの事業の円滑な推進のためにいくつかの団体の代表をされておられます。DEVNET JAPANとの関係を中心に少し説明して頂けますか。

 明川 DEVNET JAPANの事業推進のために、「国際異業種協同組合」、「グローバルマンパワー(株)」、「J.FAS(株)」の3つの団体の代表をしています。NGOはビジネスができません。しかし一方で、日本では未だ欧米各国のように公の団体への安定した寄付金制度が確立していません。そこで、財団を長期・継続的に、円滑に運営していくためには、「自力」の余地を残しておくことが必要と考えています。

 現在、国際異業種協同組合では、外国人技能実習生の受け入れを行い(10年間で1万人の留学生を育て、彼・彼女らの現地での1万社の起業を目指しています)、グローバルマンパワー(株)では、高度人材(専門学校以上)の有料職業紹介をしています。J.FAS(株)は旅行業及びこの一連の動きを統括するコンサルティング機能を持たせています。

 もともと外国人技能実習の考え方の基本は「日本で実習して、技術・経営などを覚え、帰国してそのノウハウを現地で活かす」というものです。しかし、現状の多くは賃金稼ぎに来ているに過ぎなくなっています。私はこれを理想の形に戻していきたいと思っています。そのために、実習生が帰国後、起業できるまでお手伝いをしたいと考えています。

 計画はUNDP(国連開発計画)、UNEP(国連環境計画)、FAO(国際連合食糧農業機関)JICA(国際協力機構)はもちろん、現地商工会議所などとも連携を取って進めています。最終的には、アジアの成功を国連モデルとして世界に拡大・発信していくつもりです。日本は戦後復興から驚異的な経済成長を遂げ、世界に冠たる技術大国となりました。その支えとなった「日本の知財」を発展途上の国々・人々と分かち合うことによって、地球規模での新たな社会の創造が可能であると確信しています。

 ――2月の天皇陛下のベトナムご訪問・タイご訪問に併行して、貴法人では現地におけるさまざまな企画が進行中と聞きます。また、その後の進捗についてぜひお話をお聞かせ下さい。

(了)
【金木 亮憲】

<プロフィール>
明川・文保(あけがわ・ふみやす)
山口県美祢市生まれ。1973年山口県防府市に日本初の冷凍冷蔵庫・普通倉庫を備えた3温度対応の総合流通センター開設(コールドチェーン物流の魁)、同年岸信介(第56・57代内閣総理大臣)後援会青年部会長 83年衆議院議員安倍晋太郎 私設特別秘書 88年九州山口経済連合会の国際交流委員・運輸通信委員・農林水産委員 04年参議院議員福島啓史郎 全国広域後援会本部特別顧問・特別秘書 06年DEVNETアジア・太平洋地域特別親善大使及びラオス・カンボジア・ベトナム地区総裁 09年「上海万博」DEVNET館特別顧問、11年東久邇宮文化褒賞記念会設立 代表理事 13年DEVNET Tokyo設立 代表理事 15年「ミラノ万博」国連KIPパビリオンに日本代表として出展、DEVNET JAPANに改名、同組織は16年にアジア(一部地域を除く)代表オフィスに認定。

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