2024年04月25日( 木 )

(株)ZEN POWERの謎 なぜ販路はヨーロッパ

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 4月5日に破産手続き開始決定を受けた(株)ZEN POWER(福岡市)は英語表記のカタログを作成していた。日本製を全面に打ち出し、ドイツなどヨーロッパに販売していた。ところが、そのヨーロッパの取引先の倒産により不良債権発生と販路を失い急速に業績が悪化した。

 業界関係者は「なぜ海外をターゲットにしたのか」と首を捻る。「そもそも太陽光のブームが一巡したのはヨーロッパが先。日本製を売りにするのであればいくらでも国内に販路があったのではないか」。

 現在、国内の太陽光発電システムの事業環境も一変しており、国内に注力しても成功を治めたかは不明だ。しかし、関係者が指摘するように海外企業との取引では与信管理は容易ではない。「ヨーロッパは国内で基盤を固めてからでも良かったのではないか」(同)。

 74億円を売り上げた企業の破綻に業界関係者は落胆している。

 

関連キーワード

関連記事