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政治・社会

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2017年11月14日 07:02

多発する福岡県職員の不祥事 カギは過剰飲酒への早期介入(後)

 福岡県職員の不祥事が、8月以降急増している。すでに、昨年度より1人多い3人の職員が懲戒免職などの処分を受けており、昨年度の3倍以上の処分件数になることは確実だ。県は職員の不祥事を防止するため、研修などを中心に対策をとってきたが、効果について限界を露呈したかたちだ。

「成功体験」をエスカレートさせない

 そうした前提に立ったうえで、関根准教授が不祥事の防止に効果的だとするのは、「(不祥事の)前兆や兆候を見逃さず、小さな問題のうちに対処する」ことだ。たとえ突発的に起こったかのように見える不祥事であっても、仔細にそのケースを掘り下げてみると、ほとんどの場合で問題の端緒を見つけることができるという。

 「飲酒運転の場合だと、たとえば職場の飲み会などで飲酒をうまくコントロールできないのを見ていた人がいるとか、『ちょっと飲酒運転しちゃったよ』という発言を許容してしまう雰囲気の職場であったり。それに触発されて、『これくらいは大丈夫』と続けているうちに、ほとんどの方が小さなトラブルを起こしますが、もしそこで気づくことができれば大きな不祥事を防ぐ確率は高まります」。

 いわば、工場現場などで重視される「ヒヤリ・ハット」(重大事故にはつながらない、小さなミス)の事例をこまめに拾い上げて対処することで、重大な不祥事に至るのを防ぐということだ。とくに不祥事の場合は、悪事の発覚を逃れたという「成功体験」を積み重ねることで、行動が次第にエスカレートする傾向もある(同准教授)ため、初期対応は重要だ。

 県人事課は今回公表された不祥事について、「不祥事に至る前の段階で兆候はなかったか」という質問に対し、「全員、普段の勤務態度に問題はなかった。上司との面談においても、兆候があったような報告はない」と答えている。しかし、関根准教授が指摘するような視点で勤務態度や職場の雰囲気が評価されていたかどうかは不明だ。

トップの意識で組織は変わる

 組織の問題として、一般的に危機感が薄い職場においては不祥事が多発しやすい。危機感とはすなわち職場トップの意識でもあり、どこまで意識的に部下の様子に気を配ることができるかが、不祥事防止に最も効果的だといわれる。関根准教授の言葉は、福岡県職員のみならずすべての職場の不祥事撲滅のためのヒントとなるのではないか。

 「『この部分は大丈夫か。あそこはどうだ』と、トップが常に意識していると、その雰囲気は部下に浸透します。トップの意識は本人の思う以上に影響があります。係長級、課長級の方がていねいに部下の様子を見ながら、小さなトラブルに積極的に関わっていくことが不祥事を防ぐためにとても有効です」。

(了)

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