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2018年01月19日 15:21

営業マンが見たソニースピリッツ デジタル革命・CD登場(前)

 昔は子どもたちがコンパクトディスクを見て『なーに』と大人に尋ねていましたが、今はレコードを見た子どもが『なーに』と聞いてくる時代になりました。

 コンパクトディスク(CD)が登場したのは1977年。オーディオ技術が、アナログからデジタルへの進化を始めた歴史的瞬間でした。
 当時ソニーでは、ベータ形式のビデオデッキ発売と並行して、デジタルオーディオの開発を進めていました。アナログの音をデジタル化して録音、再生させるとういうひそかな研究がなされていたのです。ソニーには、トップから「止めておけ」と言われても、ひそかに研究開発をする伝統がありました。CDも、水面下で行われていた研究開発がベースになっています。
 デジタルの音声データは、アナログに比べて膨大なデータ処理(200倍~300倍)をしなければなりません。そのデータをどうやって記録するかが、技術的な壁になっていました。そこで発売されたのがPCM(パルスコードモジュレーション)プロセッサーPCM-1(1977年発売、48万円)です。PCM-1は、当時発売されていたベータ形式のビデオテープに音声データを録音するというもの。
 余談ですが、このPCM-1の試作機を体験したのがベルリンフィルの指揮者として知られる巨匠、ヘルベルト・フォン・カラヤン氏です。
 カラヤン氏は盛田さんとも懇意であり、デジタルオーディオに興味を示していました。試作機を使ってカラヤン氏とオーケストラのリハーサルをこっそり収録し、カラヤン氏に聴かせるとずいぶん賞賛されたそうです。

 PCM-1を発売すると「デジタルオーディオ到来」とセンセーショナルな話題で持ち切りでした。東京でのオーディオフェアーでは黒山の人だかりだったそうです。
 当時、営業所が主催する新製品発表会でも特約店やマニアをうならせたものです。データ処理は13ビット、サンプリング周波数44.1キロヘルツでした。
 そして紆余曲折の中、さらにビデオ信号を借りずに、デジタル信号を直接光ディスクに記録する試みが行われます。これがのちのCDに他ならなかったのですが、当初は映像も収録したビデオディスクとして大量に普及すると信じられていました。しかし実際には、まったく違ったフォーマットとして開発することになります。小型化して、手軽にデジタルオーディオを楽しむための開発が続けられていたのです。

【池田 友行】

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