2024年04月24日( 水 )

過去最大の宇宙ゴミが地上に落下予定!2018年3月は要注意!(前)

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 NetIB-Newsでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」から、一部を抜粋して紹介する。今回は、2018年3月2日付の記事を紹介する。


 2018年は「中国が世界を驚かす年」になりつつある。習近平国家主席が終身最高指導者の座を確保できるような「憲法の改正」が提唱されている。まさに「向かうところ敵なし」の独走態勢と言っても過言ではない。
 たしかに、政治的ライバルを次々と排除し、人民解放軍を完ぺきにコントロール下に置くことに成功したようだ。
 加えて、経済も急速に発展しており、「一帯一路計画」に代表されるように、アジアとヨーロッパを結ぶ大経済圏を打ち上げ、周辺の65カ国を巻き込む狙いである。これには「アメリカ第一主義」を掲げる「内向き志向」のアメリカはもとより、ほか国の追随も許さない勢いがある。

 「バルカンのノストラダムス」と呼ばれた預言者ババさんに限らず、内外の専門家たちが「アメリカを抜いて中国が世界最強の経済大国に躍り出る」との予測を次々に明らかにしている。世界1の大富豪であるビル・ゲイツも投資の天才と呼ばれるウォーレン・バフェットも中国には頭が上がらない様子だ。

 国内の経済成長はバブルの兆候や地方都市での「幽霊化ビル」が危惧されるものの、年率7%近い成長を続けており、中間富裕層は2億人を突破。海外旅行を楽しむ中国人は年間1億人を優に超えている。いわゆる「爆買い」の影響で、日本を始め世界各国が潤っているようだ。
世界各国で農地や水源地、そして港湾施設やハイテク企業の買収を加速させている。一時は公害問題で世界から批判を浴びたが、最近は環境対策に力を入れており、悪名高いPm2.5も減少傾向にある。石炭に代わる天然ガスや原子力による発電量を急増させているからであろう。

 そんな世界が注目する中国だが、誰もが望んでもいないプレゼントを用意しているようだ。それは何かといえば、制御不能となった中国初の宇宙船「天宮1」のことである。2011年9月に打ち上げられ、一時は3人の宇宙飛行士が滞在し、さまざまな実験を繰り返した。中国の進める「宇宙大国」への道筋をつけるうえで、大きな成果を上げたことは間違いないだろう。
 有人、無人のドッキング実験を繰り返した。中国は2023年までに恒久的な宇宙ステーションを稼働させる計画である。その「中国の夢」の実現に、この「天宮1」は欠かせないミッションであった。

 ところが、2013年以降、太陽光パネルに度重なる故障が発生し、2016年9月になると、中国政府によって「制御不能」ということが正式に発表されたのである。問題は、そうした宇宙船は軌道上にとどまれず、次第に高度を下げ、いつかは地上に落下するということだ。そして、その予想落下時期がようやく明らかになったのである。

※続きは3月2日のメルマガ版「過去最大の宇宙ゴミが地上に落下予定!2018年3月は要注意!(前編)」で。


著者:浜田和幸
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