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自立する地域社会

【飯塚特集】商店街、農業の活性化で"飯塚らしさ"を生みだす~近畿大学教授・日高健氏(後)
自立する地域社会
2011年8月20日 07:00

経営学を志す学生が現実の経営を知るとともに、実践的な経営を学ぶ機会を提供する目的で始まった「近大亭」。本町商店街に位置し、商店街の小売業に直接触れ、アクション・リサーチによる商店街研究を行なうための活動拠点となっている。その仕掛け人、近畿大学 産業理工学部経営ビジネス学科教授の日高健氏に、飯塚市の地域活性化の現状と課題について話を聞いた。

(聞き手:IB編集長・大根田 康介)

<農業とITの結びつき>
 ―環境で飯塚らしさをつくるとは、具体的にどのようなことですか。

 日高 もともと飯塚は産炭地で、石炭産業が日本の近代化を支えてきました。エネルギー転換して取り残されるなか、今度はIT産業が出てきました。ところが、これが地域の産業とうまく結びついていないわけです。つまり、石炭産業が抜けた分の産業をITではつくりきれなかった。ITのマーケットは、この飯塚の地にはないわけですから。

 これを何とかするためには、改めて農業を考える必要があります。昔から稲作をしていて水田がたくさんある。ただ、農業のなかでも稲作は生産性があまり高くありません。むしろ、米そのもの、稲ワラ廃棄物などを使ったバイオエタノールをつくるなど、水田を利用して再生可能エネルギーを創生し、電気を供給していく。それをこの飯塚でうまく循環できるようにしていく、という構想を持っています。

 今、再生可能エネルギーのメインは太陽光発電ですが、飯塚らしさについてそれを軸に考えるのは、無理があります。水田でのエネルギー創生で飯塚らしさをつくり、水田経営者を支えたいと考えております。そうして農業の構造を変えると同時に、その水田エネルギーをスマートグリッドでつなげれば、そこにIT技術が活かされるわけです。そうすると、飯塚にもITのマーケットが生まれる可能性が十分にあります。

 ―その技術力が飯塚にはあると。

 日高 まだ実用化しているわけでありませんが、そのくらいの技術力は十分に培われてきたと思います。私は3年前からこうした話をしてきましたが、今年3月の東日本大震災以降は、再生可能エネルギーの話が各地でいっせいにわき起こりました。ですから、ほかの場所との差別化が難しくもなっているのも事実です。

 これからは、嘉飯山地域というもう少し広い範囲で、この地域らしさを出すための研究会を立ち上げ、学生たちや地域の人たちとともに、この構想を実行に移していきたいと思います。

(了)

【文・構成:大根田 康介】

≪ (中) 

<プロフィール>
日高 健日高 健(ひだか たけし)
 1958年宮崎県延岡市生まれ。1985年福岡県庁入庁。1998年福岡県庁退職、近畿大学農学部専任講師。01年近畿大学農学部助教授。2003~2004年オーストラリア・クイーンズランド大学客員研究員。07年近畿大学産業理工学部経営ビジネス学科准教授、10年より現職。出身校、九州大学農学部水産学科、慶應義塾大学経済学部、神戸大学大学院現代経営学研究科(MBA)、博士(水産学)。

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