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「僕がブチンと来たのは『口を出すな』と言われたこと」~橋下大阪市長のツイート
政治
2013年3月 1日 15:01

 NET-IBでは、ツイッターを活用している橋下市長のツイートをまとめて紹介する。
 橋下大阪市長の1日午前6時31分から7時18分までのツイートは以下の通り。


 僕の大人げない一連の行動が色々と報じられています。日本維新の会の国会議員団とのちょっとしたもめ事ですが、もう全て解決しました。

 報道が間違っているので正します。報道を見ると、日銀総裁人事を巡り、僕の意見に小沢鋭仁議員が反対したから僕が怒ったと言うのが圧倒的に多い。これは完全に間違い。
 大阪維新の会の時からそうですが、代表の意見が何でもかんでも絶対だと言うやり方をやってきていません。もちろんこれはどうしてもと言うときには代表の決定に委ねてもらいますが、基本的には皆で議論、そして最後は多数決と言うのが維新の会のやり方です。

 それと僕は毎日記者から取材を受けますが、それはちょっと言えませんという答え方はしないので、思っていることを全部しゃべります。これは国会議員の文化からすると、ちょっと待ってよ、メディアに言う前に俺たちに言ってよ、となるのかもしれません。でも毎日毎日メディアから大量の質問を受けるのに、全て事前に国会議員に伝えてから答えるのでは、とてもではありませんが世間のスピード感には対応できません。ですから絶対的な確認が必要なものではない限り、その場でしゃべります。ゆえに日銀総裁人事についても僕の意見を述べています。

 ただ日銀総裁人事については、これはあくまでも国会議員の判断に委ねるとして、僕の意見をどんどん述べています。もちろん維新の会の国会議員団の考え方も批判しています。代表なのですから、当然です。しかし僕の意見と異なる国会議員団の判断となってもそれは当然です。これは組織マネジメントです。

 組織を運営するにあたっては、誰が決定権を持つのか、これが全てです。そして決定権は全てトップが持つものではありません。トップが全て決定権を持つ組織はダメになるでしょう。メンバーが責任を持たなくなりますし、そこまでトップも全知全能ではありません。事項によって決定権者を分けるのです。代表である以上、党の命運を左右するような事項については僕の決定に従ってもらいます。しかし日々の国会マネジメントにかかわることは国会議員団の判断に委ねます。ただ国会議員団の判断事項であっても、もちろん僕は意見を言います。外から見ている僕の方が客観的になれるでしょう。

 そう言うことで日銀総裁人事については、当初より国会議員団の判断に委ねるとした上で、僕の意見を述べました。もちろんそれと違う判断をしそうな国会議員団を批判しました。でもこれって健全な民主主義なんじゃないでしょうかね?メディアは内紛だとか色々言いますが、議論なんですから。しかも僕は密室議論は、税金で飯を食わさせてもらっている僕らの立場ではやるべきではないと思い、常にオープンにすることを心がけています。

 昨年、日本維新の会の立ち上げの際に、大阪で公開討論をやりました。おバカなコメンテーターは、盛り上がりに欠ける、しょうもない討論会だと批判。エンターテイメントで公開討論をやったんではないです。僕らと国会議員団が話すところをオープンにしただけ。面白くなかろうが、批判を受けようがオープンにすることが僕の信条。まあ、有識者やコメンテーターは、あの公開討論会で維新の会は失速したと8流コメント。じゃあ密室でやれって言うのか。

 今回の日銀総裁人事を巡って、僕の意見と国会議員団の意見が違うと言うことがオープンになっていいじゃないですか?国会議員団の判断に委ねるとしても、僕とは違う結果になるなら、僕も意見を述べないと、なんだ橋下はあんな判断をしたのかと思われてしまう。

 僕は、維新の会国会議員団の考えには反対です。人材の多様性、移動性を重視するのが維新の哲学。霞が関の人材ばかりに頼る日本社会は絶対に強くならない。こんなことを安易に認めたら、それこそ公の団体も民間企業も結局霞が関人材を頼ることになる。これがいわゆる天下りでしょ。総裁候補の黒田さんは優秀な方なんでしょう。でも、霞が関人材ばかりに頼らない日本社会を目指すべきではないのか。そして何でも反対の野党の姿勢は取らない。これが日本維新の会。そうであれば安倍首相が提示された3名の候補を尊重するとして、民間人である岩田さんを総裁にすべきと言うのが僕の考え。

 そもそも世界の中央銀行総裁で、財務省を勤め上げた者が就いている例などないでしょ。最近では学者が総裁に就くのが世界の流れ。
ブログ:日銀総裁の資質とは | Reuters
 そして組織マネジメントなどは副総裁以下が支える。こういう世界の流れを国会議員は知っているのかね。

 黒田さんは国際派だし金融実務にも長けているのでしょう。また官僚ですから組織マネジメントや調整力も。しかしこういう資質はトップが持たなくても良い。トップに必要なのは感覚。最後ギリギリ決断しなければならないときの感覚なんだよね。トップに上がってくる案件なんて正解が分からないものばかり。この感覚において、永田町や霞が関の狭い世界での感覚が、どこに行ってもはびこるような日本社会は嫌ですね。ですから黒田さんの能力云々と言うよりも、永田町や霞が関の感覚とは違う感覚を日銀に、と言う趣旨でまずは民間人から選択すべきと僕は主張しているのです。これも僕の感覚に基づく持論。

 繰り返しになりますが、世界においては中央銀行の総裁は学者出身者が増えてきている。そして組織マネジメントは副総裁以下が支える。日本も早く世界のスタンダードに追い付きたいものだ。今の維新の会の国会議員がこういう世界の流れを知っているのか疑問。だから批判しました。

 と言いつつ、日銀総裁人事は維新の会国会議員団の判断に委ねますが、これが僕の意見かと思われたら恥ずかしいので僕は僕で持論を述べていきます。維新の会とはこういう政党。代表の意見と国会議員団の意見が異なる場合もあります。しかし、ここと言うときには代表の決定で突っ走ります。

 そこで小沢鋭仁議員。小沢議員は僕の意見に反対されいた。これは当然です。お互い政治家同士ですから議論するのは当然です。僕は小沢議員が僕の意見に反対されたから怒ったのではないのです。別の議員が、橋下は口を出すな、と言ったから怒ったのです。代表なんだから口を出すのは当たり前でしょ。口を出すなと言われたら、「それなら僕は維新の会から手を引きます。どうぞ好き勝手にやって下さい」となりますよ。ここが僕の大人げないところですが、それでもそこまで言われて代表の座にしがみつくような人生哲学を僕は持っていません。さっさと違うことをやります。

 これから朝のワイドショーで僕の大人げない態度振る舞いが取り上げられそうだったのであわててツイートしました。特に小沢議員が僕に反対したことが原因だとされると、僕がケツの穴のちっちゃな男に見られてしまう。まあケツの穴の小っちゃい男ですけど、それでも反対意見を言われて怒ることはないです。僕は反対意見を言われて納得いかなければ反論します。反対意見はいくらでも構わない。だから小沢議員が反対意見を言われたことは維新の会の議論が活性化することで良いことなんです。僕がブチンと来たのは、「口を出すな」と言われたこと。この点は誤解なきよう、お願いします。

 そして国会議員は、こういうことは表にしないでとも思っているようですが、それは無理。僕は毎日質問を受けるし、事前に連絡するとか面倒くさい。オープンにしてごたごたも含めて全て有権者に見てもらうのが一番。そして最後はきちんとまとまります。それは松井幹事長がまとめてくれます。今回も、松井(大阪府知事)幹事長、浅田(大阪府議会議長)政調会長、東(大阪府議会議員)総務会長が奔走してくれて、最後は収束しました。石原代表にも事の顛末を報告をしました。これが日本維新の会です。

(1日午前6時31分~7時18分)

Twitter:橋下徹 (t_ishin) より引用(原文ママ)


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