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九州・アジアをつなぐ国際交流拠点・福岡都心部のまちづくり(中)~福岡市住宅都市局都市づくり推進部長 上瀧今佐美氏
福岡の特選企業
2013年12月 8日 07:00

<官民連携で取り組む天神明治通り沿道のまちづくり>
 2011年7月、都市再生特別措置法の改正により、新たに「特定都市再生緊急整備地域」が創設され、12年1月、福岡都心地域(天神・渡辺通、博多駅周辺、ウォーターフロントの3地区、約231ha)が国から指定を受けました。
 この新たな制度は、官民連携による都市再生を通じ大都市の国際競争力強化を図るのが目的で、民間開発への税制優遇や金融支援、拠点インフラ整備への財政支援など国が重点的に支援を行なうものです。この指定を受けた地域は全国に11地域ありますが、三大都市圏以外では、札幌市と福岡市となっています。福岡市ではこの制度を活用し、3地区における拠点核の形成、回遊性の強化の取り組みを官民連携で推進するという大きな考え方を柱に、国際競争力を備えた都心部のまちづくりを進めることにしています。

 先ほども触れましたが、都心部に位置する天神地区の明治通り沿道には、更新時期を迎えた建物が多く立地しています。これらの機能更新を推進し、魅力あるエリアとするため、08年6月に天神1・2丁目の約17ha、地権者約270名の区域について、地区内の地権者を主体としたまちづくり協議会(会長=西日本鉄道(株))が設立され、「アジアで最も創造的なビジネス街」を将来像に据えたまちづくりについての検討が進められてきました。12年12月には、協議会から福岡市に対し地区計画(方針)決定に関する都市計画提案書が提出され、今年9月に都市計画決定を行ないました。今後は具体的な地区整備計画について協議会等と話を進めていくことになります。

 一方、都心部を支える基盤づくりとしては、昨年度完了した博多駅地区に続き、天神地区での浸水対策事業も急ピッチで進んでいます。また、道路については、慢性化する渡辺通りの渋滞緩和策として、渡辺通り(渡辺通5丁目)から薬院新川沿いを抜け国体道路・市役所東側を経由して明治通り(天神1丁目)まで抜ける4車線道路(薬院新川沿いの新設部分長さ約190m、幅21m)について、今年8月に都市計画決定をしています。最終的にはこの道を昭和通りまでつなげる構想がありますが、先の明治通り沿いのまちづくりとも大きく関係してくる話なので、今後、地権者の皆さんとしっかり協議を重ねていく必要があります。

 鉄道についても、2020年度内開業を目指し、地下鉄七隈線(天神南~博多)の延伸を進めています。併せて沿線の魅力あるまちづくりを進めるため、地域やまちづくり協議会、行政などの関係者で、目指すべきまちづくりの方向性を検討し、13年3月に沿線まちづくりガイドラインを策定しました。このガイドラインは既存の七隈線建設の際にも策定していますが、ガイドラインで示される「まちづくりの目標とテーマ」にそって、官民連携でまちづくりを推進していくもので、中間駅を活かしたまちづくりや天神と博多の回遊性向上について考え方を整理しました。延伸ルートの開業により、沿線の人の流れはかなり変わると思います。

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(つづく)

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