2024年03月19日( 火 )

名誉棄損容疑で医師逮捕 噂される兄弟間トラブル~堺整形外科医院

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 5月17日、名誉棄損容疑で、福岡市南区の(医)堺整形外科医院の元理事長で医師の堺研二容疑者が逮捕された。逮捕容疑は知人女性を中傷する文書を福岡市のコンビニから女性の仕事関係先に送信した疑いだ。

 同法人は2001年に堺研二氏が堺整形外科医院を開業したのが始まり。04年11月に法人化され、現在は、スポーツクリニックや糖質制限クリニックのほか、ショートステイ、放課後等デイサービスなどの介護施設まで運営する医療介護グループを形成している。

 これまで堺研二容疑者は理事長として、独自の経営方針やこれまでの医療界の常識を変える療法を提案し、一部メディアでも取り上げられたこともあった。各施設の立地条件も良く、無料巡回バスで患者の通院手段を確保する取り組みなども好評。事業拡大に伴い、増収が続いている。

 そのようななか、今回の事件が起きた。逮捕された堺容疑者は、昨年9月末で理事長を辞任。堺容疑者の実兄で、同法人理事に就任している堺正孝氏が実質ナンバー2だった。正孝氏は同法人とは別に「(株)堺整骨院西」の代表として、12の整骨院を運営している。関係者からは、「兄弟間で医療法人の経営権をめぐるトラブルを抱えていた」との話も聞かれており、内紛が起きていたことが推察される。内紛と一連の事件に関係性があるのかはわかっていない。しかし、新しく就任した理事長は兄・正孝氏ではなく、別の親族であり、謎は深まるばかりだ。

 研二容疑者は、過去には兄・正孝氏の整骨院と合同で忘年会イベントを行うなど、切磋琢磨して病院運営にあたる様子が伝えられていただけに、職員らは困惑しているに違いない。これまでの実績により病院経営に支障はなさそうだが、現場が落ち着くまでしばらく時間がかかりそうだ。

【東城 洋平】

 

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