2024年05月06日( 月 )

福岡の健康食品販売業者、特商法違反で業務停止処分

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 北海道経済産業局は9日、健康食品の電話勧誘販売業の(株)大名製薬所(福岡市中央区、吉原貴之代表)に、特定商取引法違反による業務停止命令を行った。

 大名製薬所は、健康食品「慶(お試し品)」および「ケイ麗(お試し品)」を販売する目的である旨を告げずに、商品の売買の勧誘を始め、認知症や脳梗塞、糖尿病、狭窄症、関節炎、腰痛などを改善させる効能があるかのように告げて販売。根拠資料がないにも関わらず、当該商品と医薬品との飲み合わせにより相乗効果があり、副作用を軽減する効能があるかのように勧誘していた。

 また、「慶(お試し品)」ついては、常時3,980円(税込・送料込)で販売していたにもかかわらず、定価は8,000円として案内し、現在はキャンペーン期間中として勧誘時に限り3,980円(税込・送料込)で販売しているかのように告げ、消費者が購買しない意思を示しているにも関わらず、執拗に勧誘していた。

 北海道経済産業局は特定商取引法で規定する「氏名等の明示義務に違反する行為(勧誘目的不明示)」「契約を締結しない旨の意思を表示した者に対する勧誘、商品の効能につき不実のことを告げる行為」「商品の効能につき不実のことを告げる行為」にあたるとして、消費者庁長官の権限委任を受け、2020年12月10日から21年3月9日までの3カ月間、電話勧誘販売に関する業務の一部(勧誘、申込受付及び契約締結)を停止するよう命じたほか、違反行為の発生原因について、調査・分析を行った上で検証することなどを指示した。

【小山 仁】

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