2024年05月17日( 金 )

業界初のサービス 写真を送るだけでリフォームの見積が届く

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イメージ    全国の住宅リフォーム業者の紹介サービス「優良工事店ネットワーク」で知られる(株)ゆうネット(福岡市、岩尾哲社長)が、新たなサービスを始めた。写真を送るだけでリフォームの見積が得られるという業界初のサービスだ。

 リフォームの見積を得るためには通常、業者を自宅に呼んで現場調査を依頼するのが一般的だが、この新サービスはその常識を覆すもの。依頼者がリフォーム内容やリフォーム箇所の写真、簡単な情報をスマホで送信するだけで、最短で翌日、遅くとも1週間以内にメールで概算の見積が届くという仕組みだ。

 このサービスの導入は、コロナ禍によるニーズの変化に対応するかたちで生まれた。自宅に業者を呼ぶことなく見積を取りたい、より手軽にリフォーム費用を知りたいという要望が急増したためだ。

 依頼者は、業者に会う前に費用の目安を把握でき、予算が合わないために契約を断るストレスや、いきなり自宅に業者を呼ぶことへの不安が軽減される。また、複数の業者から見積を取ることも容易になった。一方で、業者は見積と予算の大幅な差による契約未成立のケースが減り、現場調査や見積作成のコストを大幅に削減できる。

 ゆうネットは、2004年に創業して以来、全国40都道府県で140人の一級建築士と1,075社の工務店・塗装店と連携している。同社の岩尾社長は、「設立以来蓄積してきた膨大なリフォーム案件のデータベースを基にシステムを構築しており、リフォーム箇所ごとの工事費用も詳細に分かります。その結果、概算見積と正式見積との誤差を10%未満にとどめることができました」と胸を張る。さらには「すべて無料で、電話や訪問による売り込みや営業もないので、安心してご利用いただきたい」と語り、サービスの有効性とともに利用者への配慮も細やかだ。

 このように、ゆうネットの新サービスはリフォーム見積のプロセスを大幅に簡素化し、依頼者と業者の双方にメリットを提供するものとなっている。コロナ禍によるライフスタイルの変化が、新たなビジネスモデルを生み出した一例といえる。今後、リフォーム業界における新たなスタンダードとなり、業者と顧客の間でのコミュニケーションをより円滑に、より効率的にする可能性を秘めるものとして、大きな期待が寄せられている。

【緒方 克美】

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