業者間の物件情報流通を震災以前の水準へ~物件オーナーと入居希望者の頼れる仲介人(後)
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明和不動産が見据える、住まい提供のカタチ
――今後、御社に求められていること、御社が考える必要なこととは何でしょうか。
川口 不動産業界では、長年供給過多の影響で、家賃の下落が続いています。このような状況のなかで、最大限創意工夫を凝らし、家賃を下げなくても入居者様が満足してお住まいいただけるようなお部屋を作り出し、それをしっかりと決めていき、オーナー様の満足につなげることが重要だと考えております。
そのために弊社では、グループ各社と連携し、さまざまなサービスの提供を行っております。たとえば、インターネットの使い放題や、お部屋で映画が見放題など。また、現在企画しているものとして、ウェブ上で漫画が読み放題などのサービスもあります。さらに、熊本エリア・鹿児島エリアではお預かりしている物件の入居者様限定のサービスとして、地元の飲食店等複数のカテゴリーのお店で割引が受けられる、クーポンアプリの有料コンテンツの無償提供を展開しています。MILIVE GROUPの社風でもある「新しいものを創り出していく」姿勢が、こうした独自のサービス展開につながっているのだと思います。
エリア展開としましては、基本的には新幹線のライン上での展開を考えています。現状では新たなエリアへの進出よりも、すでに県外展開を行っている福岡・鹿児島エリアでのシェア拡大をしていきたいと考えております。
また、これは近い将来に向けての展開ですが、A.I(人口知能)を利用した賃貸物件の斡旋が必要だと考えています。これを導入するとお客様がインターネットで検索した物件情報を蓄積・分析し、興味の傾向を踏まえた物件情報を提案することが可能となり、潜在的なニーズに応えることで顧客満足向上に繋がることが期待できます。
また、グループ会社で導入を進めているのが電子認証です。今後は重要事項説明もオンライン上で行えるようになりますので、契約書への署名・捺印も早い段階で電子化される可能性も否定できません。新しい技術をうまく導入することが出来れば、業務の効率化につながります。もちろん、人の手で真心を込めて行うサービスや対応も大切にしていきます。
――震災への対応と同時に進められる独自性に富んだサービスと、未来志向の業務再編。御社が県下No.1の不動産会社であり続けられる、強さの秘訣が垣間見えました。
(了)
【代 源太朗】<COMPANY INFORMATION>
(株)明和不動産
代 表:川口 英之介
所在地:熊本市中央区辛島町4-35
設 立:1986年4月
資本金:7,160万円
URL:https://www.meiwa.jp/<プロフィール>
川口 英之介(かわぐち・えいのすけ)
1979年10月生まれ、37歳。熊本県出身。学卒後、日本管理センター(株)に就職。北海道・東北エリアをはじめ、北関東・甲信越エリアを担当し課長代理職まで経験。同社退職後明和不動産へ入社し、2016年1月に代表取締役に就任した。関連記事
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