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コダマの核心

企業・人、再生シリーズ(27)~首相・安倍晋三は日本を潰す(前)
コダマの核心
2013年12月12日 07:00

<アベノミックスはどうしたの!!>
 安倍晋三首相は一体、日本の国を何処に持っていくつもりなのか?衆議院、参議院で充分な議論を踏まえずにどうして「特定秘密保護法案」の強行採決に走ったのだろうか?
 安倍政権がスタートした当初は「《アベノミックス》経済政策で強い経済力の日本の復活」優先の国家運営に重点を行なってきた。安倍政権の本格的な経済政策を打ち出す前から確かに景気ムードが浸透していった。例年になく昨年末から今年の新年の集まりでは経営者の顔色は華やいでいた。景気は気分ものということをあらためて痛感した。

安倍晋三首相 今年5月までは円も安くなり株価も東京証券でのダウ平均は1万5,000円を突破した。これは前任者の野田首相の無策ぶりと2012年度補正予算13兆円のバラマキによるものであった。しかしそれから株価も下落した。ここにきての株価の値戻しはアメリカ合衆国FRB(連邦準備制度理事会)の金融緩和政策の持続によるものである。このチャンスにこそ「《アベノミックス》の政策を本格化させて日本経済を強化させる優先順位の選択すべきであった」と誰でもが考えるはずなのだが――。経済政策の貫徹を中途半端にして、「特定秘密保護法」法案の成立強行を考えたのは何故か?(もっともこの政策で強力な経済大国の復権には自信がなかったのかもしれない。または安倍首相には経済大国に未練がないのかしれない)。

<観念の国家感に邁進しているのでは?>
 今回の法案成立の中央突破にみられる安倍晋三の心底の本音が露呈されている。「国民の生活はどうでもいいのだ。または考えてもいないの」という持ち主なのである。「国民は多少の生活ぶりに豊かさ、明るさがあれば文句は言わない存在」という国民感を抱いている。
 ボンボンの贅沢な3世の生活を送った者としてささやかな庶民生活の幸せを実感できない宿命を背負っている。青二才、観念の世界での思考しかできないのだ。「日本国家はかくあるべし」という観念思考しかできない。

 以前は「美しい国づくり」を叫んでいた。そんな気持ちを具体的に持っているのであれば結構なことである。
 ところが、TPPを締結したならばどうなるのだ。どうも実感想像能力に欠けるようである。日本国内から棚田が消滅してしまうではないか!!「美しい国」を体現してきた棚田が存在不可になってしまう。安倍自身は下関(山口県)出身というが、大半の期間は東京育ち。棚田が無くなり山口県の至る所で住民がゼロになる。地域が部落単位で跡形もなくなることが加速化している現実。この現実に心痛まないのだ!!彼の頭には東京一極繁栄しかない。これが安倍首相持論の「美しい国」の型なのだ!!

 「観念の国家づくり」に酔っている安倍晋三自身には、「統治者(国家経営者)に国民は黙っていろ」という思念の持ち主の色彩が強い。今回の「特定秘密保護法」を急いだ本当の理由が隠されている。
 例えば「中国と一戦交わる可能性が高い」という前提の下に「特定秘密保護法」成立に奔走した。平和・融和策も取らずに『中国の横暴さに頭を下げたくない』一心で独走したとなれば言語道断だ。仮に中国の横暴さがあれば国民に公明正大に説明すれば国民も黙っていないだろう。中国に対して異議申し立ての行動に間違いなく踏み切る。根っこのところで国民を信頼していないのだ。

(つづく)

≪ (26) | (28・後) ≫


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