2024年05月19日( 日 )

「TRIP(トリップ) POD(ポッド)FUKUOKA –snack&bed」 好調の鍵はコンセプト設定とIoTの積極活用(後)

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IoTでストレスフリーな旅を支援

受付はスマートチェックイン機で楽々

 TRIP PODの特筆すべき点はお菓子だけにとどまらない。
 TRIP PODでは、TATERU bnb社が開発を手がけるスマートチェックイン機の導入により、チェックイン時に必要な支払い・身分証明など、ほとんどの受付作業を自動化。利便性の向上とコスト削減の両立を実現した。チェックイン機はタッチパネル式なので、誰でも簡単に操作可能だ。

 チェックイン後、宿泊者には同社開発の旅行者向けIoTデバイス「TRIP PHONE」が貸し出される。テザリング機能や24時間5言語(日・英・中(繁・簡)・韓)対応のコンシェルジュ機能が搭載されており、TRIP PODを利用する旅行者を観光面でもサポートする。言葉が通じず、無料Wi–Fi環境も充実していない――「TRIP PHONE」はそうしたインバウンド需要にも対応する。また、「TRIP PHONE」を宿泊者が利用することにより、国内外観光客の属性情報・位置情報・チャット履歴・音声翻訳履歴などの観光に関わるさまざまなデータを収集が可能だ。TATERU bnb社では、蓄積されたデータベースを基に、ビッグデータを活用した民泊運⽤における新たなリューションの開発と提供を行う予定。

TRIP PHONEがあれば名所から穴場まで無駄なく回れる

 コンセプトの明確化と、IoT活用による利便性の追求。利用者に提示された新しい宿泊スタイルは、その支持層を広げながら、着実に知名度を向上させている。

 「日本の伝統や文化を大切にしながら、増加するFIT(Foreign Independent Tour=団体旅行やパッケージツアーを利用することなく個人で海外旅行に行くこと)などのインバウンド需要に対応していきます。国内外の旅行者に、お菓子を通じて“泊まる目的のあるホステル”として広く知っていただき、1人でも多くの方に『旅の思い出の場所』として楽しんでもらえればと考えています」(担当者)。

 多様化が進む宿泊市場のなかでも、とりわけ異彩を放つTRIP(トリップ) POD(ポッド) FUKUOKA –snack&bed -。福岡市の中心部、天神に位置し、福岡市地下鉄空港線「天神駅」から徒歩5分圏内と好アクセスでもあり、さらなる躍進が期待される。

(了)
【代 源太朗】

<COMPANY INFORMATION>
(株)TATERU bnb / TATERU bnb, Inc.
代 表:大城 崇聡
所在地:東京都渋谷区神宮前1–5–8-21F
設 立:2016年6月1日
資本金:2,000万円
URL:https://www.taterubnb.jp​

 
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