2024年05月18日( 土 )

糸島リサーチパークに量子ドット生産拠点

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 導電ペーストなどの電子材料の製造・販売などを手がける昭栄化学工業(株)(東京都新宿区、浅田修一郎代表)は、西九州自動車道の前原ICに隣接する「糸島リサーチパーク(糸島市東)」に量子ドットの生産拠点を新たに開設する。

 レアアースなどの稀少資源に頼らない次世代ディスプレイへの需要拡大に対応するためで、今回の拠点新設によって、核心的材料である量子ドットの市場への安定供給体制の構築を目指す。初期投資額は約60億円、新規雇用予定者数(操業開始から3年間の予定者数)50名を見込む。

昭栄化学工業 糸島事業所完成イメージ
昭栄化学工業 糸島事業所完成イメージ

 また、新設される糸島事業所は、福岡県が目指す環境配慮型製品の開発・生産拠点の構築に寄与することから、同社はグリーンアジア国際戦略総合特区における特区法人認定を受けている。
 22日には、同社と福岡県、糸島市の3者による立地協定式が執り行われた。今後のスケジュールとして、2022年夏頃の着工、23年10月頃の竣工・操業開始を予定している。

※:量子ドット…2nm~10nmサイズの半導体ナノ粒子。エネルギーを与えることで発光する特性を持ち、サイズによって色が変化する。 ^

■昭栄化学工業(株) 糸島事業所
所 在 地:福岡県糸島市東1999-23
敷地面積:約14,600m2
業務内容:次世代ディスプレイ向け量子ドットの
     生産および研究開発

【代 源太朗】

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