2024年05月20日( 月 )

高い品質とローコストを実現した総合物流業界の雄 福岡の街づくりと人づくりにも尽力

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福岡ロジテム(株)

コロナ禍を乗り越えて、拠点の増加へ
スケールメリットを生かして、業界を席捲

福岡ロジテム(株) 宇美本社倉庫
宇美本社倉庫

 福岡ロジテム(株)の創業は2005年。創業以来、業界に新しい風を吹かせ続け、年商100億円をも見据える地場の物流業界の雄だ。同社は、東京の上場企業である日本ロジテム(株)が50%を出資し、小林専司氏が設立した。日本ロジテムは早くからアジアに目を付けていて、すでにベトナムでは№1の物流企業に成長していた。そんな成長著しい大企業が小林氏を後押しすることで、福岡ロジテムも成長していった。創業3期目には黒字転換をはたすと、大手企業からの仕事をどんどん受注し成長に拍車がかかり、それ以来、黒字経営を続けている。

最適な物流システムを提供し、国際化にも対応
最適な物流システムを提供し、
国際化にも対応

    同社は今年7月、古賀市に3,000坪の土地を取得し、新たな拠点が生まれる予定だ。また、来年4月には、小郡市に約4,839坪の「小郡第二物流センター」が完成する予定で、合わせて物流拠点は8カ所となる。自社での所有するトラックは100台程度だが、同社には協力する同業者が九州内に多数存在するのも強みだ。それらを合わせると、その数は800台にもおよぶ。そのスケールメリットを生かして、大きな仕事も躊躇なく受注できているのだという。

人と人とのつながりを大事に
ボランティア活動に精を出す

福岡ロジテム(株)
代表取締役 小林 専司 氏

    小林氏が最も大切にしている信念は、自惚れないこと、感謝すること、謙虚に生きること。「自分の人生は人とのつながりによって成り立ってきた。今でもたくさんの人たちから勉強させてもらっている」と語る小林氏は、同社の社長業の忙しさもさることながら、さまざまな社外活動を展開し、多忙な日々を送っている。

 なかでも、(一社)福岡県中小企業経営者協会連合会(中経協)の会長としての顔がある。小林氏は、福岡、北九州、筑後、筑豊の4つの中小企業経営者協会をまとめあげ、会員企業の交流や地場企業の価値の向上、地域社会の活性化への貢献などに尽力している。現在、会員企業は1,340を超える。ここ数年はコロナ禍の影響もあり、思うような活動ができなかったが、今年に入り、社会貢献イベントも復活し始めている。3月には「福岡未来創造キャンプ On Your Mark!」を久々にリアル開催した。これは、世界トップの大学生と九州の大学生でつくるグローバルなイベントで、日本の高校生に自分の可能性や世界への視野を拓いてもらうことで、次世代を担うリーダーを育成しようというものだ。小林氏は大会会長を務め、キャンプは無事に5泊6日の日程で行われた。

 そして、夏にはアメリカのハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学などの大学生を日本に招聘し、地元の高校生と交流するサマーキャンプを行う予定だ。「昨年はコロナの影響でオンラインでの開催で、半日以上の時差があるにもかかわらず、多数の学生が参加してくれて、大いに盛り上がった。今年はさらに多くの大学生が参加する予定で、日本の将来を担う高校生たちに自身の可能性を求めて、視野を広げていってほしい」と、小林氏は目を輝かせる。

 さらに、民間レベルの国際交流事業「アジア太平洋こども会議・イン福岡」も1989年の立ち上げから携わる。30年以上にわたり、最前線で活動しており、今年は4年ぶりに世界中から子どもたちが福岡に集まってくるとあって、活動にも一層熱が入りそうだ。

福岡の街づくり人づくりにも尽力
福岡の街づくり人づくりにも尽力

    小林氏は5月、中経協の会員企業ら十数人で台湾を訪問した。「台湾は面積が九州と同じぐらいで、九州からの交通の便も良く、九州の各自治体との連携も進んでいる。コロナ禍も終わり、これからますます交流が盛んになる」と話す。今回も4日間の日程で、政府機関、銀行、地場の有力企業の要人らと面会するなど、忙しく過ごしたという。「福岡の元気なスタートアップ企業2社と、早速連携の話が出てきた」と話す小林氏。中経協の会長として、福岡全体の繁栄に情熱を注いでいる。

 同社は今年春、18人の新人が入社した。まもなく2カ月が経つが、小林氏によると、総務・人事の部署は非常に優秀で、丁寧に新人研修を行っていることが奏功しているという。「昨年は新人を30人採用したが、業界内では割と高い離職率といわれるなかで、当社はごく一部を除いて、ほとんどが退職しておらず、早くも重要なポジションで働いてくれている。彼ら彼女らのおかげで、当社もだんだん若返ってきており、活気が出てきたのは良いことだと思っている」と小林氏は話す。

 長年、福岡の街づくりと人づくりに尽力してきた小林氏は、「社員たちには頑張って利益を出そうと言っている。そして、会社が上げた利益のうち、3割は社員と社会貢献に使っていきたい」と話す。とりわけ、ボランティアは、「スポーツ」「文化」「教育」への活動に注力していくという。「社会貢献をするにも金がかかるので、福岡の発展のためにも、会社を成長させて利益を出していきたい」という。同社は総合物流業界の雄として、街づくり・人づくりの雄として、ますます福岡の地で存在感を示している。

小郡市に来春完成予定の第二物流センター
小郡市に来春完成予定の第二物流センター

<COMPANY INFORMATION> 
代 表:小林 専司
所在地:福岡県糟屋郡宇美町大字井野369-8
設 立:2005年10月
資本金:6,000万円
TEL:092-931-1665
URL:https://www.f-logitem.jp

<RECRUIT> 
募集職種:物流センター運営、事務職
応募資格:高校卒
採用実績:2022年度/18人
採用予定:20人程度
問合せ先:092-931-1665
URL :https://f-logitem.co.jp/recruit/index.html


<プロフィール> 
小林 専司
(こばやし・せんじ)
2005年10月に福岡ロジテム(株)を設立、代表取締役社長就任。会社経営とともに、ボランティア活動にも精力的に参加。(一社)福岡県中小企業経営者協会連合会会長を務め、福岡経済を代表する経営者の1人として活躍している。

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