イズミのサニー買収 問われる経営力

　イズミが西友からサニーを買収する。思い起こすのはサニーの親会社・西友が米ウォルマート・ストアーズの傘下に入り、しばらくしてのことだ。総務課長──名前をFさんにしておく──が「制度がたびたび変わって大変です」とこぼしていた。経費の申請の書式から日報、人事考課、稟議書の書き方に至るまで親会社が変わるたび変更になった。サニーは2001年9月、岩田屋から西友に売却され、2年後にはその西友がウォルマートの子会社になった。

　親会社が変わるたび、退職者が出て、その多くがハローデイや西鉄ストア、トライアルなどの同業者に移った。ウォルマートに変わったときには社員が大量に退職し、40歳前後とおぼしきFさんも悩んでいるようだった。サニー出身者は人気があったので「知り合いのスーパーを紹介しましょうか」と持ち掛けたところ、しばらくして「住宅ローンが残っているのでいることにします」と電話があった。

※この記事は4月5日に有料会員向け「流通メルマガ」に配信したものから一部を抜粋したものです。全文を読むには「流通メルマガ」の申し込みが必要です。
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