2024年05月17日( 金 )

【独自】旧統一教会、下関市の公共施設で文鮮明氏の記念集会開催

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が、先月6日、山口県下関市の公共施設において初代教祖である文鮮明氏が日本に初めて下関から入国した1941年4月1日を記念する集会を開催していたことが、関係者への取材でわかった。

 下関市などによると、先月6日、下関市にある「市生涯学習プラザ DREAM SHIP」の大ホールにおいて、教団主催で「日臨節83周年記念大会」が行われたという。集会の模様は、教団の活動内容を紹介している「中和新聞」や関連企業の(株)光言社のホームページにも掲載されている。

 参加者は、山口県の教団幹部をはじめとした信徒など約800人で、教団本部からは田中富広会長が出席し挨拶を行った。

 下関市は、安倍晋三元首相の地元であるが、地元関係者によると旧統一教会との結びつきが強いといわれ、安倍氏の元秘書でもある前田晋太郎市長は、過去に教団の会合に出席したことを認めている。

 生涯学習プラザを所管する市教育委員会生涯学習課の担当者は、データ・マックスの取材に対し「指定管理者からも、教団側からの施設の利用申請について相談があった」ことを認めたうえで、「施設利用を不許可にはできないと判断した」と回答した。

 現在、国による解散命令請求が行われているなか、教団および関連団体の施設利用により、新たな被害を生む可能性が問題となっている。福岡市においては、昨年6月から教団および関連団体からの市の施設や公園の利用申請を認めないことを決定しており、今年3月、教団関係者が福岡市を相手取って、訴訟を起こしている。

【近藤 将勝】

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