2024年05月20日( 月 )

佐賀洋上風力発電(株)特別清算 唐津市沖洋上風力発電の大阪ガスとの共同提案者

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 佐賀県唐津市沖で検討が進められている洋上風力発電事業において、大阪ガス(株)とともに事業計画の共同提案者となっていた佐賀洋上風力発電(株)(本社:東京都中央区)が、3月27日に東京地裁より特別清算開始決定を受けていたことが分かった。

佐賀洋上風力発電(株)と親会社IRJ

 同社は、唐津市沖における洋上風力発電事業を目的に2020年10月に設立。親会社はイベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン(株)(東京都中央区、以下IRJ)で、スペインに本社がある世界最大規模のエネルギー企業、イベルドローラの日本法人。一時期は本社所在地を唐津市にしていたが、当該候補地における事業者選定が進まないうちに、昨年9月、佐賀県に提出していた事業計画案について廃止の届け出を行っていた。

 なお、IRJは事業会社として東北電力らとともに参加する(合)八峰能代沖洋上風力が、3月に秋田県八峰町・能代市沖洋上風力発電の事業者に選定されている。当該計画の発電設備出力は37万5,000kWで、国内有数規模の洋上風力発電計画となる。

唐津市沖計画の現状

 唐津市によると、当該候補地における洋上風力発電事業については、現在、事業案を提出している各事業候補者の環境アセスメント(環境影響評価)まで進んでいる。

 現時点で、環境アセスメントを行っているのは、日本風力エネルギー、レノバ、関西電力、唐津玄海洋上風力発電(合)の4事業者。佐賀洋上風力発電と共同提案者であった大阪ガスはすでに撤退している。

【寺村 朋輝】

▼関連記事
佐賀唐津風力発電事業撤退(2)市が進めるほかの計画事業

関連記事