2024年05月09日( 木 )

経済小説『落日』

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経済小説『落日』(12)誤算2
経済小説『落日』(12)誤算2
 大手企業の支店経済都市ともいわれるF市だったが一方では地場の企業でつくる親睦会や県下の経済団体を結んだ連絡会があり、それぞれが地域振興という旗のもと自尊と利権を支え合っていた。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(11)誤算1
経済小説『落日』(11)誤算1
 そんな犬飼が思いがけないミスをしたのは、井坂にそろそろ役員の声がかかろうかという時だった。井坂の同期に永木修という男がいた。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(10)近づいてきた男2
経済小説『落日』(10)近づいてきた男2
 どちらかというと個性派の少ない西日本総合銀幹部のなかで井坂と杉本はいささか異質だった。明るく豪快な杉本と緻密で仕事熱心な井坂。人脈として利用するには悪くないコンビだった。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(9)近づいてきた男1
経済小説『落日』(9)近づいてきた男1
 本店審査部。内外に結構な力をもつその部署には、支店や取引先を通じてさまざまな種類の情報が集まる。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(8)生い立ち
経済小説『落日』(8)生い立ち
 食べるに事欠くというほどではなかったが、豊かさとはほど遠い農家の三男に生まれた井坂だった。兄2人はそれぞれ優秀で上の学校に行く準備と称して、家の手伝いをすることはほとんどなかった。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(7)ある出会い
経済小説『落日』(7)ある出会い
「実は君に紹介したい人がいるんだが」 杉本の紹介で井坂が朱雀剛三に初めて会ったのは昭和50年代半ばの夏だった。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(6)回想2
経済小説『落日』(6)回想2
 井坂太一に銀行人生の転機が訪れたのは日本の高度成長が始まろうとしていた昭和40年代の初めだった。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(5)回想1
経済小説『落日』(5)回想1
 短い石村と別れの挨拶後、車に乗り込むと井坂は自宅に向かうよう福井に告げた。「天下りか・・・」井坂は冷めた思いのなかで呟くと10数年前のある出来事を思った。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(4)キャリア官僚下り
経済小説『落日』(4)キャリア官僚下り
「結構長いお話でしたね?」 会長室を出ると廊下の端に石村が立っていた。「ああ、君はずっとここにいたのか? そりゃご苦労だったな」
一般 企業・経済
経済小説『落日』(3)会長応接室
経済小説『落日』(3)会長応接室
 加藤達雄。元大蔵省関税局長。10年ほど前、大手航空会社を経て西日本総合銀行に天下り、会長を経て頭取になり2期4年を過ごして再び会長の職に戻っていた。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(2)西総銀本店
経済小説『落日』(2)西総銀本店
 料金所を出ると10分ほどで、西日本総合銀行本店に着いた。いかにも銀行然とした居丈高な茶色のビルを見上げながら、車は大通りから二度ほど左折して、幹部行員専用の通用口で停車した。
一般 企業・経済
経済小説『落日』(1)都市高の薄暮れ
経済小説『落日』(1)都市高の薄暮れ
 九州道から都市高速に分岐した辺りで風景が薄暮に溶け始めた。国際線の誘導灯が冷え切った空気を通して視界に明滅する。
一般 企業・経済
【連載予告】経済小説『落日』谺丈二著 あらすじ・登場人物
【連載予告】経済小説『落日』谺丈二著 あらすじ・登場人物
 K市に本部がある地場大手小売業の朱雀屋は時代の変化への対応が遅れ、厳しい経営環境にさらされていた。
2920号 一般 企業・経済
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