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アジア進出企業に聞く(9)日本福祉設計(株)~日本とベトナムの両輪で進む(後)
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2013年7月 3日 07:00

 福岡市博多区東光寺町にあるひときわ目立つビル「ROYAL GARDEN PALACE」。ここに本社を置き、建築構造設計を手がけているのが日本福祉設計(株)である。同所には、関連企業である不動産建築業の(株)ライフデザインジャパンも事務所を構える。日本福祉設計(株)は、福岡を中心に事業を展開し着実に業績を伸ばしているが、2009年にベトナムに進出した。海外進出を決断した理由やこれからについて、同社代表取締役の長谷川一典氏に聞いた。

 ――これからの展望について、お聞かせください。

0701_hasegawa.jpg 長谷川一典氏(以下、長谷川) これから4、5年のうちに、ベトナムでの事業で利益を出せるように努力します。ベトナムでビジネスモデルを確立し、その後、次の国、タイやミャンマー、カンボジアを含めて、進出を視野に入れています。これから5年後にどこで需要が生まれるのか、今はまだわかりません。そのときに、最も可能性のある国へ行きたいと思います。進め方は同じで、建築設計と不動産仲介とをセットで進めていきます。将来的にカンボジアやミャンマーでの仕事の依頼もベトナムと日本で対応できるように、ベトナム事務所の事業レベルを底上げしていきます。

 ――最後に、海外進出を検討している企業経営者へメッセージを。

 長谷川 日本の将来を考えた場合、人口が減って市場が縮小していくのは目に見えています。とくに中小企業の場合は、その点を早く見切って、海外に早く出て行くべきです。その際は、できるだけお金をかけない状態で、進出を考えてほしいです。まずはリスクを考えて、小さな会社でいいと思います。小規模で現地に会社を出してみてはいかがでしょうか。最初からコンサル会社に多額の資金をつぎこんで用意周到に準備を行なっている方もいますが、私の考えでは、その必要はないと思います。
 もちろん、大手企業が大規模進出する場合は、入念に調査や準備が必要だとは思います。中小企業が大手の真似をしてはいけません。資金や規模が違うので、中小企業には中小企業のやり方でいいと思います。

 また、為替チャートを常に頭に入れておくことです。弊社の場合、ベトナムにお金を支払う場合、いつ支払えば不要な支出を抑えられるのかなど、瞬時に答えを出しています。2009年に進出を決めたのも、リーマン・ショックで円高に振れるという判断のもとで行ないました。外国為替と金利の変化を読めるようになってくれば、利益は最大に、損失は最小に抑えることが可能です。これは努力すればできるものなので、これから海外進出を考えている方にはぜひ勉強していってほしいと思います。さらにこのような話ができれば、顧客との信頼にもつながります。

vietnam.jpg


【取材メモ】
 国内での着工実績は毎年着実に伸びている。好調であるに違いない。にもかかわらず、海外へ打って出るのはなぜか。それは、常に10年後、20年後の未来を見ているからだ。今の調子がいつまで続くかはわからない。現状に満足してとどまっていては、いざというときに対応が遅れてしまう。長谷川氏の最後の言葉が力強かった。「国内を充実させつつ、海外でも着実に実績を積む。そして、その両輪で進んでいく」。

(了)
【東城 洋平】

≪ (中) | 

<COMPANY INFORMATION>
日本福祉設計(株)
所在地:福岡市博多区東光寺町1-10-15 ROYAL GARDEN PALACE 2F
設 立:2000年4月
資本金:1,000万円
TEL:092-433-8133
FAX:092-433-8144
URL:http://lifedesignjapan.com/index.html


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