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特別取材

船井総研・子会社元社長の抱える闇(3)
特別取材
2013年11月11日 07:00

<謎だらけ「バイオネット研究所」と船井の関係>
funai2.jpg アースハート側から流出した資金のうち、最も金額が大きかったのが、昨年8月まで野々垣氏が代表を務めていた「株式会社バイオネット研究所」への支出だ。同社の本社所在地は大阪府堺市になっているが、訪ねてみると住宅街の一角。個人住宅のドアに、5社の会社名が記された紙切れが貼り付けられていた。その会社名と登記簿上の本社所在地は次の通りだ。4社はバイオネット研究所と同じ住所だったが、「船井経営研究会」だけが東京都港区。船井メディアと同一のビル内に登記上の本社を置いていた。

・「株式会社バイオネット研究所」
・「株式会社済健」
・「株式会社バイオアグリス」
・「株式会社典麗興産」
・「株式会社船井経営研究会」→東京都港区

 バイオネット研究所、済健、バイオアグリス、典麗興産の4社は、同一の人物H氏が代表。船井経営研究会だけは、野々垣氏とバイオ社のトップが、ともに代表となっている。バイオネット研究所と船井のつながりを物語る証拠である。そして、紙切れ表示だけの会社であるバイオネット研究所が、億単位の資金を必要とする太陽光発電事業を行なっていた。実は、アースハートから流出した資金が、バイオネット研究所の太陽光発電事業に充てられていたのである。その額はなんと約9億円以上に上る。

 次に取材班が訪れたのが、バイオ社が運営する愛知県豊川市の太陽光発電施設であったことは言うまでもない。

 バイオネット研究所の計画によれば、愛知県豊川町の発電施設の発電出力は1メガワット(1,000kW)である。専門業者に確認したところ、太陽光発電パネルを利用した発電システムの建設単価は1kW当たり30万円が相場。従って、バイオ社が整備中の発電施設には、設備投資に3億円程度が投入されている計算となる。
 一方、電力の買い取り価格は1kW当たり、37.8円である。大雑把ではあるが、一定の係数をかけると、1,000kW×24時間×365日×0.18×37.8円≒5,960万円――これが年間収入のMAXと見られる。

(つづく)
【特別取材班】

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