2024年05月03日( 金 )

解体工事の一括見積サービス「クラッソーネ」

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 今後、「空き家」はますます増えていくことが予想される。一般消費者にとって、「空き家の解体工事をどこの業者に依頼したらよいかわからない」という悩みはかねてよりあったが、この課題解決に挑戦したのが、(株)クラッソーネの代表取締役CEO・川口哲平氏だ。同社では、複数社の解体業者から見積もりを取得することで、比較検討が可能な「クラッソーネ」のサービスを提供。最近では、不動産業者や地方ゼネコンも活用するプロユースの精度まで向上しているという。

解体を一気通貫サポート

(株)クラッソーネ 代表取締役CEO 川口 哲平 氏
(株)クラッソーネ
代表取締役CEO 川口 哲平 氏

    クラッソーネの川口氏は、「口コミのほか、対応マナー・追加費用・工事品質・工期遵守・近隣配慮といった定量的な評価が高い工事会社が選出されるため、簡単に信頼できる会社と出会うことができます。また、解体工事における不安点や疑問点については専門スタッフに相談可能で、見積もり内容の相談から工事完了までを一気通貫でサポートしています」と、サービス内容について話す。

 解体工事金額の相場は、一般的に知られていない。また、解体業者の多くはウェブサイトもなく、会社の規模が小さいところも多いなど、発注者にとっては不安要素が少なくなかった。クラッソーネは、こういった課題を解決するためスタートした。

ウェブサービス「クラッソーネ」

 ウェブサービス「クラッソーネ」は、複数の解体業者から見積もりを取得することで、比較検討を可能とした。契約の手続きはオンラインで実施でき、工事を発注する際には、無料の「安心保証パック」も付帯する。これは、解体工事で近隣のブロック塀を傷つけた場合などに、1億円を上限に保険で対応するサービスだ。また万が一、解体業者の倒産などで工事を続行できないときも、着手金や当初の見積もり通りでの解体工事の完了を保証する。現在、サービスの利用者数は約10万人、登録業者数は1,600社を超えるという。情報データベースなどを活用することで、反社会的勢力は登録させないシステムとなっている。

 2021年における解体工事の市場規模は約1.3兆円。これが30年には、2.2兆円に達する見込みだ。「解体工事で発生した資源はリサイクルすることができる。持続可能な社会の構築にも貢献できれば」(川口氏)と話す。

【長井 雄一朗】


<COMPANY INFORMATION>
(株)クラッソーネ

代 表:川口 哲平
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅5-7-30
    名駅東ビル4F
設 立:2011年4月
資本金:9億5,298万円(資本準備金含む)
 

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