農水省　トライアルの北海道店舗で販売の水産物に改善指示

　農林水産省は12日、（株）トライアルカンパニー（福岡市東区）が北海道内の店舗で販売していた生鮮水産物、水産加工品において不適正な表示を行っていたとして、同社に対して、食品表示法に基づく改善指示を行ったことを発表した。

　発表によると、今回、不適正な表示が確認されたのはいずれも同社の北海道内の店舗で販売されていた水産物7品目（別紙）。そのうちの1つ、スーパーセンタートライアル岩見沢店で販売されていた生鮮水産物めばちまぐろは、原産地について正しくは「台湾産（大西洋）」「台湾産（太平洋）」「台湾産（インド洋）」、「太平洋（静岡県産）」であるにもかかわらず、商品には事実と異なる「大西洋（静岡県産）」という表示をしていた。いずれも食品表示法の規定に基づいて定められた基準に違反する表示が確認されたとしている。

　このため農水省は、同社に対して販売するすべての食品について直ちに表示の点検を行い、不適正な表示の食品については速やかに食品表示基準の規定に従って適正な表示に是正したうえで販売することを指示した。そして、再発防止対策を適切に実施して、今後、販売する食品について、食品表示基準に違反する不適正な表示を行わないことなども指示したとしている。

【寺村　朋輝】