2024年04月19日( 金 )

シニア層を対象に身元を保証し、ワンストップでさまざまな法的手続き(前)

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プラス事務所 司法書士法人

複雑な相続手続きも専門家に任せれば安心

 超高齢社会に突入した日本。それにともない、シニア層では多様な問題が起きている。たとえば生涯独身を貫き、親もすでに他界。頼れる親族もいない人が、身元保証人がいないばかりに有料老人ホームや病院に入所・入院できない。あるいは親族がいても迷惑をかけたくないとか、そもそも疎遠だなどという理由で身元保証人を頼めず、有料老人ホーム・病院に入所・入院できないなどだ。

 シニア層が抱える問題はほかにもある。1人暮らしのため、自宅で倒れたらとか、認知症になったらとか、自分が死亡した後の葬儀や納骨はどうなるのかといった、「もしも」を考え始めたら心配事が次から次に湧いてくる。

 そんな時、身元保証を請け負うのが、プラス事務所が2015年に設立した一般社団法人プラスらいふサポートだ。代表の宮崎寛司氏は1987年、行政書士資格を取得。翌年司法書士資格を取得し、93年に事務所を開設した。行政書士と司法書士の双方の資格をもつため、身元保証だけではなく、土地やアパート、有価証券、現金・預貯金などの資産、会社経営の移譲など、あらゆる相続の法的な手続きも可能で、それら一切を担当するプラス相続センターをグループ内に置いている。

 「土地相続の問い合わせも多かったことから、土地家屋調査士も在籍しており、測量や登記に加え、不動産売買全般も行っています。また、資産には負債や借金、損害賠償といった『マイナスの資産』もありますが、それらの法的手続きも私たちにワンストップでお任せいただけます」と宮崎代表。「プラス」「マイナス」に関わらず、相続手続きは複雑なもの。その道の専門家に頼めば、手間もかからず、何より安心できるだろう。

本人の希望に合わせ、死後の法要も手続き

 プラスらいふサポートでうれしいのは、きめ細かなサービスがいろいろ用意されていることだ。「契約内容にもよりますが、うちのスタッフが日常のお買い物を代行したり、お出かけ時に同行してサポートしたり、話し相手になったりします。老人ホームや病院は、お買い物などの金銭が絡むことはトラブルになりやすいので対応しません。身体的なケアをやるだけです。うちは呼ばれたらスタッフがすぐ駆けつけ、お買い物や話し相手などの精神的なサポートを行います。契約されたお客さまに大変好評なので、資格不要なこういう面でのサービスはどんどん充実させていきたいですね」

 そういう痒いところにまで手が届く一例として、葬儀がある。身元保証人がいない人が誰しも不安に思うのが、自分が死亡した際の扱いだろう。プラスらいふサポートでは、契約時に希望を聞き、遺体の引き取りから葬儀方法、墓の準備まで行い、三回忌までの法要、その後の永代供養もお寺に手続きする。また、遺産相続では、相続者がいない場合や相続させたくないという希望があれば、いろいろな団体への寄付のアドバイスやサポートも行っている。

  近年はペットを飼っている人も多いが、死亡した後のペットの世話も気になるところだ。同事務所では、そんなニーズにも応える準備を整えている。契約者の死亡後は、委託者と定期的に面談し、ペットの様子を確認したうえで、その都度費用を渡すことにしている。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:宮崎 寛司
所在地:福岡市中央区天神2-14-8 福岡天神センタービル3F
設 立:1993年4月
TEL:092-752-8266
URL:https://plus-office.jp

<プロフィール>
宮崎 寛司(みやざき・ひろし)

 1962年、福岡市生まれ。西南学院大学法学部卒業。87年、行政書士資格を取得。翌年、司法書士資格を取得し93年に事務所を開設。2015年、(一社)プラスらいふサポートを設立した。相続の相談は年間1,100件を超える。趣味は読書とサーフィン。

(後)

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