2024年04月26日( 金 )

日本選手の飲酒騒ぎ、台湾で報道

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

野球「プレミア12」の台湾ステージ開催中に、日本代表の一部の選手が試合後の深夜、台北市内のクラブで飲酒騒ぎし、台湾メディアがその模様を大きく報じた。台湾メディアは、巨人の坂本選手や、広島の前田選手が、台北市東区のナイトクラブ「WAVE」へ通い、飲酒した挙げ句、朝方にシャンパンと見られる液体を路上にまき散らす映像を入手。各テレビ局が「日本隊主将放浪台北夜店」と題し、ニュースで報道した。


 台湾メディア関係者は、「日本はドミニカを倒して気分も昂揚していたのだろう。羽目を外したい気持ちもわかるが、ある特定の雑誌社には気をつけなければならない。ニュース性の高い人物や芸能人には記者、カメラマンのみならず、パパラッチも雇い、一般人からの投稿も記事にするような恐ろしいネットワークを持っている」と話す。


 今回の報道では、台湾の取材体制の「問題」も露呈した。パパラッチは日本代表選手が宿泊するホテルの出入り口に陣取り、選手の出入りを撮影。その後のナイトクラブでの飲食等も密かに記録していた。雑誌記事には、4人の選手がホテルを出た後の行動や食事をした日本料理店の住所、名前までを記載。ナイトクラブで「どういった女性と会話をした」というところまでが描写されている。


 台湾メディア関係者は、「台湾と日本では『プライバシー』に関する感覚が違う。日本では『プライバシーを守る』と信じられているホテルのフロント係でも、台湾では『情報を売る』ことすらある。台湾は日本人にとっては『外国』で、マークされているという意識が働きにくいが、台湾は日本有名人に対する関心が高い。芸能人やスポーツ選手は注意しなければならない」と話している。

【杉本 尚丈】

 

関連記事