2024年04月27日( 土 )

連携と情報発信で九州を1つに!~九州観光応援セミナー開催

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0920 20日、福岡市内で「熊本地震からの復興のために今なにをすべきか~」をテーマに、「九州観光応援セミナー」が開催された。同セミナーは福岡商工会議所の観光・飲食部会と集客・交流委員会の共催により開かれたもので、4名の観光のエキスパートを講師に招き、各人によるリレートークやパネルディスカッション、さらには交流会が行われた。

 まずトップバッターの日本商工会議所・観光委員会共同委員長の須田寛氏は、「商工会議所の視点から見る風評被害対策」と題して講演し、熊本地震だけでなく、2014年の御嶽山噴火などの他の災害時の事例も挙げながら、災害による風評被害の原因について解説。それを防ぐためには、適格かつ詳細な正しい情報発信と、観光に対する正しい理解の周知徹底が必要と呼びかけた。
 次いで仙台商工会議所・専務理事の間庭洋氏は、「東北6県の絆、復興に向けた取り組み」をテーマに、東日本大震災からの復興事例を紹介。それを踏まえて熊本地震からの復興に向けては、さらなる“九州ブランド”の磨き上げのために、福岡商工会議所のリーダーシップ発揮を訴えた。
 続いて、(一社)由布院温泉観光協会・会長の桑野和泉氏が講演。自身も由布院で温泉旅館「玉の湯」を営む同氏は、観光地由布院の現状を紹介したうえで、熊本地震前の“日常を取り戻す”ことが重要とし、“世代を超えてつながる由布院の観光まちづくり”の数々の取り組みを紹介した。
 最後に、(一社)九州観光推進機構・事業副本部長の村岡修治氏が、九州における風評被害の現状と「九州ふっこう割」の利用などについて解説。ふっこう割は好調だが、それが終了した後の観光需要の維持・向上についての取り組みが重要と説いた。

 リレートーク終了後は、講師4名によるパネルディスカッションが開催。各人から活発な意見が出され、業界関係なくさまざまな人が連携していくことと、正しい情報発信を行っていくことが重要だとの意見で、締めくくられた。

【坂田 憲治】

 

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