2024年04月26日( 金 )

イケア、ネット通販でもブランドイメージは通用するか

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 家具販売大手のイケア・ジャパン(株)(千葉県船橋市)は、4月からインターネット通販に本格的に参入する。イケアはネット通販を1月下旬から九州と山口で試験的に運用していたが、段階的に全国に広げる予定だという。愛知県にある物流センターを拡充し、通販に備えて態勢を整える。

 イケアといえば、都市住民の間では休日の過ごし方のひとつとして定着した感がある。巨大倉庫のような広大な店舗でカートを押しながら海外デザインの家具を選び、海外食品のメニューが並ぶカフェやレストランで食事。特徴的な青いショッピングバッグで購入した家具を持ち帰り、自宅で組み立てる。イケアに行くということは、いわばイベント的な「コト消費」である。

 そのイケアが、商品のバリューと生々しい価格の争いである通販事業という、これまでとは異なる戦場に参戦することになるわけだ。ニトリなどの既存の家具販売業者や、ニッセン、ベルメゾン、ディノスなどの通販業者との叩き合いになるのは必至の情勢だが、はたしてイケアはどこに勝機を見出そうとするのだろうか。

【深水 央】

 

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