2024年04月27日( 土 )

安倍政治を打破して日本政治を改新する

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、マスメディアが垂れ流す虚偽の情報について語った4月2日付の記事を紹介する。


 拙著『「国富」喪失』(詩想社新書)で訴えたかったことは、日本の現状が主権者である国民の利益に反していること、そして、この現状を打破して日本を改新することが決して不可能ではないということだった。
 大事なことは、私たちが真実を知ることである。真実を知ることは、容易に見えるが、実は容易でない。なぜなら、私たちの目や耳に入る情報が、真実からかけ離れているからである。知らぬ間に多くの人々が「洗脳」されているのだ。

 反ジャーナリストの高橋清隆氏は、このメルマガと同じFoomiiから、メルマガを発行されている。『高橋清隆のニュース研究』である。高橋氏はメルマガ紹介文のなかで次のように記す。

 マスメディアは情報による支配装置であり、あらゆるニュースは宣伝(プロパガンダ)にすぎない。不祥事報道でたたかれた老舗企業はどうなったか、社会保険庁はどうなったか、ノーパンしゃぶしゃぶ事件の後何が起きたか、少し振り返っていただきたい。
 銀座の不二家本社の土地と建物は米シティーグループのものに、三菱ふそうはダイムラー社の完全子会社に、西武グループの筆頭株主はサーベラスになった。社会保険庁は民間組織化され、われわれの年金は国際賭場につぎ込まれている。
“MOF担”接待に使われたのは総額200万円だが、金融ビッグバンによって1400兆円の国民預貯金がハゲタカにさらされたではないか。」「私が筆を執るのは、マスコミ報道の影響の大きさを看過できないからである。
 ニュースの欺瞞(ぎまん)に気付き、現実環境の素晴らしさに目覚めれば、もはや支配権力の思惑通りにはいかない。飢餓も戦争もなくなると確信する。人間は本来、可能性に満ちていて力強い。マスコミ宣伝から自由になれば、真のあなたの人生を歩めるはず。宣伝暴きが普通になり、平和で豊かな世界が訪れることを願う

 権力者はメディアを支配する。そしてメディアを使って、人民の思考を支配するのである。それが「洗脳」である。『「国富」喪失』のなかで、権力が人民を支配するために用いている五つの手法を書いた。
 五つの手法は、教育、洗脳、弾圧、堕落、買収である。

 安倍政権は教育の根幹を改変しようとしている。安倍夫妻が森友学園にのめり込んだのは、森友学園の教育が安倍夫妻の目指すものと一致したからに他ならない。この通常国会には、国家が家庭教育に介入することを具体化する「家庭教育支援法案」も提出される見通しだ。

 3月29日、鳩山友紀夫元首相が理事長をされている東アジア共同体研究主催の「第19回友愛フォーラム」に参加して、高野孟氏の講演を拝聴した。
 演題は「中国脅威論の嘘を暴く」だった。尖閣海域に中国船舶が領海侵犯し、尖閣は一触即発であるかのような報道が続いている。しかし、これらの情報のほぼすべてが「ウソ」である。その事実を、具体的なデータおよび各種事実から鮮明に描き出された。真実の情報を得なければ、ほとんどすべての人々の認識が、マスメディアが垂れ流す虚偽の情報によって歪められてしまう。

 私たちにとって、何よりも大事なことは、真実を知ることである。真実を知り、その上で、政治を改新するために何をすればよいかを考える。政治を改新するためには、選挙を通じて、私たちの意思を現実の政治に反映する政治勢力に国会議席の過半数を付与することが必要である。
 それを実現するにはどうしたら良いか。この現実の答えを出してゆかねばならない。

※続きは4月2日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1706号「安倍政治を打破して日本政治を改新する」で。


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・植草一秀の『知られざる真実』

 

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