2024年04月27日( 土 )

「オーバーブッキング」は当たり前 キャンセル希望者殺到の現実

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 ある集まりに参加した時のことだ。隣に座っていたのは、地方空港に勤務する航空会社の社員。話題は自然と最近話題の「オーバーブッキング」の話になった。

 話によると、日本国内での人気航路でオーバーブッキングはよくあることだそうだ。オーバーしているときには、当然、予約客にキャンセルを促すアナウンスを行う。辞退を申し出た予約客には、当日の宿泊費、翌日の航空チケットに加えて、お詫び金を1万、時には2万包むこともあるようだ。

 ただ聞いて驚いたのは、その際の利用客の反応だ。アナウンスが入ると、即座にキャンセルの申し出が入り、時には超過人数以上のキャンセル希望者が殺到するという。オーバーブッキングを理由に、出張を一日延長し、観光を楽しむサラリーマンもいるという。なかには、もっとも予約が集中する金曜の最終便を意図的に狙った、オーバーブッキング便乗客も存在するという。

 なぜオーバーブッキングが生じるのか。当然、毎便一定数のキャンセルが出るからだ。それを見越して、航空会社は予約を受け付ける。ネットで予約だけして、当日空港で支払う場合はキャンセル料はかからない。そのため、キャンセルも増えているのが現状のようだ。

【東城 洋平】

 

関連キーワード

関連記事