2024年04月27日( 土 )

ふくおかFG、17年3月期は543億円の当期赤字

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 (株)ふくおかフィナンシャルグループ(FG)(本社:福岡市中央区、柴戸隆成代表)の2017年3月期連結決算は、貸出金利回りの低下のほか、貸倒引当金戻入金の減少などにより、経常収益は2,357億6,700万円(前年比▲9億4,000万円)となった。経常利益はのれんの一時償却を主因に▲344億4,100万円(同1,058億6,700万円減)、当期純利益は▲543億円(同990億1,800万円減)となった。なお当期利益は、のれんの一時償却を除けば、概ね計画通りの400億円を超える水準を確保していたとしている。

 グループの福岡銀行では、コア業務純益は589億3,800万円(前年比24億5,500万円減)、経常利益601億500万円(同67億100万円減)、当期純利益441億5,000万円(同14億6,100万円減)となった。
 預金等(譲渡性預金を含む)は9兆9,330億円(前年比5,084億円増)、貸出金は8兆9,253億円(同6,647億円増)、有価証券は2兆4,535億円(同368億円増)となった。

 熊本銀行では、コア業務純益は52億3,400万円(前年比16億6,000万円減)、経常利益26億7,800万円(同47億600万円減)、当期純利益14億6,700万円(同37億9,200万円減)となった。
 預金等(譲渡性預金を含む)は1兆4,394億円(前年比1,102億円増)、貸出金は1兆1,465億円(同511億円増)、有価証券は2,703億円(同120億円減)となった。

 親和銀行では、コア業務純益は71億6,200万円(前年比9億1,100万円減)、経常利益94億2,700万円(同16億8,500万円増)、当期純利益74億4,100万円(同22億3,500万円増)となった。
 預金等(譲渡性預金を含む)は2兆2,593億円(前年比161億円減)、貸出金は1兆4,829億円(同177億円増)、有価証券は7,473億円(同46億円減)となった。

 今後、対処すべき課題としては、「構造改革の取り組み」と「十八銀行との経営統合」「熊本地震復興に向けた取り組み」の3つを掲げた。そのうち「構造改革の取り組み」では、既存ビジネスの変革や新しいビジネスへの取り組みを挙げ、業務の見直しのほか、ICTを活用した業務効率化などの働き方改革、営業力の強化を示した。

 ふくおかFGは、今年4月2日に設立10周年の節目を迎えた。これからの新しい未来に向けては「地域とともに新しい未来へ」をスローガンに掲げ、今後も内外の経営環境の変化を先取りしながらたゆまぬ進化を続け、地域経済発展への貢献と企業価値向上との好循環リサイクルを生み出し、地域とともに発展するすべてのステークホルダーにとって最良の地域金融グループを目指していくとしている。

 

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