韓国、着工済み原発工事を中断 日本との姿勢の差が鮮明に
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27日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は韓国南東部の蔚山(ウルサン)で行われている新古里原発5、6号機の建設工事の中断を発表した。これは文政権が掲げる脱原発政策の一環として行われたもの。すでに着工している原発工事を中断するのは初めてのこととなる。新古里原発工事が今後、中止されるかは未定だ。
脱原発を掲げる文大統領は19日にも、釜山で原発中心の電力政策から「脱原発」に進むことを改めて宣言していた。釜山での宣言の際に、文大統領は「福島原発事故で2016年3月現在、1,368人が死亡した」と福島第一事故にも言及していたが、日本の外務省は抗議。28日には文大統領は表現に誤りがあったことを認めている。一方、日本では原発の再稼働が進んでいる。28日、九州電力は福岡市で株主総会を開き、瓜生道明社長は玄海原発の再稼働に全社を挙げて対応すると言及し、玄海原発3号機の年度内再稼働を目指す考えを示した。株主総会では株主から脱原発が提案されたが、否決された。
福島第一原発事故から原発の危険性を学んだ韓国、エネルギーコストを優先して原発再稼働を進める日本。姿勢の違いが鮮明になった格好だ。
【柳 茂嘉】
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