2024年04月27日( 土 )

『疑問を持つこと』が改善への第一歩~中小企業家同友会青年支部7月例会開催

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 (一社)福岡県中小企業家同友会青年支部の7月例会が20日、福岡市博多区のホテルで開催された。今回の議題は「『まずは経営を楽しむ!~悩みから生まれた逆転の発想~』」で、約50名の青年経営者らが参加した。今回は4つのブロックに分かれる同支部の“こころブロック”が会を担当。ブロック長で医師専門人材紹介のNEXT STAGE(株)(17年7月法人設立)代表の古賀政行(こが・まさゆき)氏が、自身の体験に基づいて報告を行った。

 古賀氏は18歳で就職。営業職などを経験し、長年仕事中心のライフスタイルを形成してきた。知人の紹介をきっかけに同友会青年支部に入会した古賀氏。同年代の経営者たちの話を聞き、経営について学ぶうちに経営に興味を持ち、起業を決意。2012年に個人創業した。「なによりも仕事が優先」のスタンスを崩さなかった同氏だが、ある出来事をきっかけに仕事最優先の在り方に疑問を抱く。「仕事よりもその時々で優先するべきものがあるのではないか」という考えに至った同氏はこれまでの姿勢を改め、プライベートと仕事の時間を区切るなどの転換を図った。仕事をする時間は大幅に減ったが、売上高が落ちることはなく、むしろ視野の拡大や仕事の効率化に繋がった。古賀氏はこの体験から参加者に「問題が起こってから対応するのでは手遅れ。疑問を感じたら放置せずに掘り下げ、改善に向けて行動することが大切」と話した。

NEXT STAGE(株) 古賀 政行 代表

ディスカッションの様子

 古賀氏の報告を受け、参加者らは8名前後に分かれてディスカッションを開始。「自分の仕事に疑問を持てているか」というテーマで意見を出し合った。どのグループでも自らの体験における疑問や悩みなどが出ており、共感したり意見を交換し合う様子が見られた。担当者の1人は「小さな疑問や違和感は、仕事をする上で日常的に生まれるが、気付かなかったり、放置してしまうことが多い。このディスカッションでは、疑問の解決ではなく、あくまで“疑問の発見”が目的」と話した。

 古賀氏は今年7月7日に同社を株式会社として法人化、新しいスタートを切った。また、29日には大阪支社を構えるという。新しい疑問や壁にぶつかるなか、今後も常に考える姿勢で邁進し続ける。

【中尾 眞幸】

 

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