2024年04月27日( 土 )

ドミノ・ピザ、人を生かして福岡ナンバーワンを目指す スコット・オルカー社長(後)

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 ドミノ・ピザ ジャパンは18日、東京以外の地方では初めて「クルーコンベンション」を開催した。クルーの士気向上、団結力強化を狙うイベントだが、なぜ福岡で行ったのか。ドミノ・ピザ ジャパンにとって福岡は、どのような戦略的意味を持つのだろうか。同社のスコット・オルカー社長にお話をうかがった。

 ――出店ラッシュを続けていくということですね。

社長以下、クルーの気持ちが一つになった

 オルカー しかし、ドミノ・ピザにとってすべては「人」だと考えています。人材の育成と活用が最も大切です。そのために、今日のようなクルーコンベンションを行っているのです。その場所として、東京以外で初めて福岡を選んだというところから、ドミノ・ピザが福岡にかける意気込み、市場としての重要性をわかっていただけると思います。
このようなコンベンションは1990年に東京で初めて行ったのですが、私はそこに出席していたんですよ。今回のようなコンベンションはクルーの士気を高め、自分たちの店舗以外にも大勢の仲間がいると知ってもらうために行っています。

 ――福岡には、より安価でより力のある宅配ピザチェーン、ピザクックがあります。ドミノ・ピザは、どうやって彼らに対抗していくのでしょうか。

 オルカー 興味深い質問です。たしかに、ピザクックは強力な競合です。しかし私たちは、自分のビジネスを追求することで必ず勝利を得られると信じています。ドミノ・ピザは、「すべての店舗は地元に密着した店舗だ(every store is local store)」というコンセプトを持っています。それを目指した店舗オペレーションを行い、地元のコミュニティと密接な関係性を保つようにしています。

 また、ドミノ・ピザは世界の80以上の国に1万4,000を超える店舗を持っていますが、すべての店舗が地域に密着しています。ドミノ・ピザはお客さまにさまざまなバリューを提供していますが、もちろん価格もバリューのひとつです。ドミノ・ピザは高品質な食材を使った手作りのピザを提供しており、またサービスのレベルも世界クラスだと自負しています。ピザをデリバリーする時間も、15分程度の短時間ですよ。たいていのレストランの場合、着替えて出かけて、メニューを見て注文して、という手順を踏むと、料理が出てくるまで15分以上はかかるでしょう?しかしドミノ・ピザでは、お客さまは自宅のソファに座って電話かネット注文すれば、15分でできたてのピザをお届けできる。これが私たちのバリューの中心です。

 ――地域密着というと、前回の「ドミノのド反省。愛のダメ出し」キャンペーンもその一環ですね。

 オルカー 前回のキャンペーンでは、新聞広告も使って多くのご意見をいただきました。興味深いフィードバックをたくさんいただきましたよ。そのなかに、地元の食材を使ったピザを作らないのか、という意見がありました。そこで、私たちは九州限定の「クワトロ・どみのしたと!九州」をリリースしました。非常に好評ですよ。お客さまのご意見があってこそのヒット商品です。これも、自分たちドミノ・ピザのコンセプトである「すべての店舗は地元に密着した店舗だ(every store is local store)」の重要な成果だと考えています。

 ――では最後に、福岡の消費者の皆さんにメッセージを。

 オルカー ドミノ・ピザのお店に来て、自慢のきれいなオープンキッチンで、私たちが手作りのピザを作っているところを見てください。そして、私たちのピザを食べて、ドミノ・ピザのサービスを体験してほしいですね。価格はもちろん、最高のクルーによる最高のサービスと、世界一のピザでお迎えしますよ。

(了)
【深水 央】

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・ドミノ・ピザ ジャパン

 
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