2024年04月27日( 土 )

宿泊需要をかっさらう!?天神東宝跡地の大規模ホテル

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(仮称)天神東宝ビル建設予定地

 福岡の映画ファンに惜しまれつつ、TOHOシネマズ・天神本館が閉館したのが今年の3月末。現在建替え工事に先駆け解体工事が行われている。

 解体後に計画されているのは「(仮称)天神東宝ビル」。RC造の12階建ての延面積7,624.72m2。建築主は東宝(株)(本社:東京都千代田、島谷能成代表)、設計者は(株)竹中工務店九州一級建築士事務所(所在地:福岡市中央区)で、今年12月頃着工予定となっている。

 使用用途はホテルで、客室数は全221室。周辺エリアのホテルを調べてみると「ヴァリエホテル天神」が客室数77室。「博多グリーンホテル天神」が同150室。「ソラリア西鉄ホテル」が同173室。200室超の受け入れ体制を整える「(仮称)天神東宝ビル」は、天神周辺エリアはもちろん、博多周辺エリアを含む、福岡市都心部宿泊市場の台風の目となるはずだ。

 福岡市が公表している県内外からの観光客の宿泊状況によれば(2017年3月公表分)、宿泊客数は2011年510万人、12年524万人、13年539万人、14年580万人、15年631万人と増加基調で推移している。

 福岡市内の映画需要のみならず、宿泊需要をも東宝が満たしてしまう――そんな日が遠くないうちにやってくるのかもしれない。

【代 源太朗】

 

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