「飯塚事件」再審認めず 冤罪認定避け保身に走った福岡高裁
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1992年に福岡県飯塚市の女児2人が殺害された「飯塚事件」で殺人罪などに問われ、死刑が執行された久間三千年元死刑囚=執行時(70)=の再審請求即時抗告審で、福岡高裁(岡田信裁判長)は6日、再審請求を退けた福岡地裁決定を支持し、弁護側の即時抗告を棄却した。
有罪の決め手の1つとされた目撃証言やDNA型鑑定に疑義が生じる事態となっていたが、高裁は全体の証拠を総合評価して有罪の立証がなされていると結論付けた。
久間元死刑囚は、逮捕以来一貫して無罪を主張していたが、最高裁判決が確定して2年後の2008年10月、福岡拘置所において同元死刑囚の死刑が執行されている。
無罪の可能性が指摘されるなか、冤罪を認めたくない裁判所が「保身」に走った形。保身が信頼をなくす「自殺行為」であるということを、この国の司法は理解していない。
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