2024年04月26日( 金 )

ネパール支援20周年の節目に、現地指導者を招き親交を深める(前)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

福岡・ネパール児童教育振興会

食事会の前に訪問した篠隈興産(株)内での1枚

 2月18日、ネパールのニルマルポカリ村から「福岡ニルマルポカリ学校」校長のキム・ラル・バンダリ氏とコーヒー栽培の技術者クール・チャンドラ・アディカリ氏が来日した。福岡博多東ライオンズクラブ(以下、博多東LC)が創立30周年記念事業として始めたネパールでの支援事業が、今年で20年を迎えた節目の年に実現した。

 両氏を招いたのは、支援事業の実施団体として学校建設や運営、コーヒー栽培などを一から支援してきたNPO法人福岡・ネパール児童教育振興会(篠隈光彦理事長、以下、振興会)である。2人は27日までの10日間、振興会のサポートで、博多東LCの結成50周年記念式典・祝賀会への出席や各地の視察を行った。

 来日2日目には、篠隈理事長を始め原電気(株)社長の原健一氏や有意抱琴亭亭主の松浦潔氏、(株)デザインラボハザマ社長の筌口久美氏などネパール支援の関係者9名が集まり、福岡市内の飲食店で2人を囲む歓迎の食事会を開催した。2人にとって日本訪問は初めということもあり、食事会では地元の食材を使った料理を一緒に楽しんだ。

食事会の様子。写真手前は、原電気(株)社長の原健一氏

 ネパールには海がない。そのため、両氏とも日常生活のなかで海の魚を食べる機会がない。サバやタイ、マグロといった新鮮な刺身、唐津名物の魚ロッケなど初めての料理を前に最初は多少戸惑いながらも、通訳を務めるラジブ・シャキャ氏に食べ方などを教わり、博多の味に舌鼓をうった。魚だけでなくネパールにはないゴボウにも興味を示し、味も気に入ったようであった。

 後日、クール・チャンドラ・アディカリ氏がゴボウの栽培法や魚の鮮度を保つための管理、流通の仕組みなどについて質問していたようで、かなり興味をもったのだろう。日本酒や焼酎も気に入っていた。自然、会話もはずみ食事会は大いに盛り上がった。2人は福岡、日本についてさらに理解を深め、支援者や関係者との絆を深めた一夜となった。

(つづく)
【宇野 秀史】

 
(後)

関連記事