2024年05月09日( 木 )

福岡県筑紫野市、JTと工場跡地売買交渉

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JT九州工場跡地
JT九州工場跡地

 2022年3月末をもって閉鎖した日本たばこ産業(株)(JT)九州工場。敷地面積16万5,886m2という広大な跡地の利活用の動向が注目されるなか、筑紫野市の平井一三市長は、23年9月に市として取得したいという意向を示していた。

 「JT工場跡地は、やはりあれだけ広大な土地ですし、市役所に近いだけでなく、周辺には国や県、市のさまざまな施設が集積しており、筑紫野市の中心的なロケーションに位置しています。それだけポテンシャルの高い土地ですから、筑紫野市の将来のまちづくりを考えていく場合、非常に重要な場所になるという認識をもっております」(平井市長、23年12月8日取材時)。「緑地を残してほしい」「スポーツ施設をつくってほしい」「福祉サービスの施設を集積してほしい」など、市民からのさまざまな声をJT本社に届けるなど跡地取得への意欲をみせていた。

筑紫野市長・平井一三氏
筑紫野市長・平井一三氏

    平井市長は2月29日の市議会会派代表質問で「公有地の拡大の推進に関する法律」に基づいて、JT側からの売却の意思が伝えられたことを明らかにし、「用地取得に向けた交渉を行っていきたい」と表明した。

 また、平井市長は「市役所から線路を挟んだ隣地であり、さまざまな施策を行ううえで大変魅力的な土地です。これまで寄せられた市民の皆さまの多くの意見を大切にしながら、議会とも歩調をそろえ、市として最適解を導き出せるよう、慎重に進めていきたいと考えています」と、改めて土地取得に対し思いを語った。

【内山 義之】

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