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ラオスに健康増進の「理想郷」を設立へ~在福岡ラオス名誉領事 中島幸一氏(中)
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2013年9月11日 07:00

 福岡市博多区に歯科医院「ウェルカム・デンタル・クリニック」を開業している医学博士の中島幸一氏。同氏がラオスに関わりはじめて14年になる。現地での医療ボランティアにはじまり、2003年にラオス国立大学医学部の名誉教授に就任、そして2010年からは在福岡ラオス人民民主共和国名誉領事に――。現地の医療レベルも徐々に上がり、人材も育ってきた中島氏が今、次のステージに選んだのは、健康増進をテーマにした複合施設の設立。以前から構想していた理想郷の実現が近づいている。

<目指すは地域医療の向上>
l_nakasima2.jpg 構想ではその施設で先進国や都市部の富裕層を取り込み、資金を調達する。その後、ラオスの地方医療のレベルアップを図ろうと考えている。すでに構想は具体的だ。日本の病院がリニューアルする際、CTやレントゲンなどの医療機器を一新する。病院側は古くて使えないとして、処分を検討するが、処分費用だけでも数億円単位で発生する。それをラオスに寄付してもらい、田舎の県立病院に設置。また医療スタッフの少ないラオスに日本人研修医を派遣し、日本では診られない症例などを経験してもらう。医師として、人間として異国で見識を広めて欲しいとの思いからだ。さらにリタイアした医師をラオスに呼び、技術移転を行なう。これまでの人脈で、協力を約束してくれた大学関係者は多い。これにより、人材不足解消や医療施設の充実も可能になり、現地の医療レベルを底上げできると確信している。
 さらにその施設周辺にはリゾートを作る。大手のリゾート開発とは話が進んでおり、医療と観光を織り交ぜ、教育施設、工業団地までもそろえる計画だ。

 「経済ベースでは、ラオスは周辺国にずいぶん水をあけられているが、医学レベルでは負けたくない。特に口腔医療では絶対の自信がある」と力強く語る中島氏。地域医療の発展を願うのにはワケがある。田舎の医院には、設備といえるのは冷蔵庫ひとつだけ。腹痛を訴える患者が1日中歩き続けて、その薬をもらいに来ることもあるらしい。それがラオスの地域医療だからだ。

<栄養面の改善も>
l_homon.jpg 「60歳であるラオスの平均年齢をあと5年から10年引き上げたい」と目標を持つ。「田舎では、山から採ってくるのが当たり前。川で捕るのが当たり前というところもある」と栄養面での問題点を指摘する。前述の施設では、医療以外に農業指導も行なう予定だ。大豆の生産に取り組み、たんぱく質の摂取を増やす。豆腐の製造をスタートさせ、中国に輸出できるレベルまで高める。製造過程で発生するおからを利用し、かりんとうなどの食べ物に加工し、販売。雇用を生み、栄養面の改善を見込む

(つづく)
【東城 洋平】

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<CLINIC INFORMATION>
ウェルカム・デンタルクリニック
所在地:福岡市博多区博多駅前3-12-21NKビル1F
TEL:092-432-1891
FAX:092-432-1893

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<申し込み>
ウェルカム・デンタルクリニック
TEL:092-432-1891


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