基山町障害児事業者　1,300万円不正受給

　15日、佐賀県は、（同）ベリーズクラブ（佐賀県三養基郡基山町大字園部719-3、代表社員　池田裕行）に対し、児童福祉法に基づき4月15日付で指定障害児通所支援事業者の指定を取り消した。これにより、同法人は今後5年間、事業者の指定を受けることができなくなる。

　処分理由は、2016年9月24日から17年10月31日までの間、児童発達支援管理責任者を専任かつ常勤で置かなければならないにも関わらず、置いていなかった人員基準違反。また、責任者を置いていないにも関わらず、障害児通所給付費の請求をした障害児通所給付費の不正請求など。

　同法人は16年5月1日に、指定障害児通所支援事業者の指定を受け、同県三養基郡基山町で、児童発達支援、放課後等デイサービスセンター「そらん」を運営していた。

　県によると、17年7月に定例の実施指導を行った際、支援を行っていない日があったことを確認し、その後の継続監査で、違反の事実を認定したとしている。

　県によると、同法人の池田代表は、事実を認めており、「制度を熟知していなかった」と話しているとのこと。
　なお、この施設を利用していた21人のうち、20人は次の利用先が見つかっており、残り1名については、町外への転居が決まっているとのこと。

【内山義之】