3度目の業務停止命令～福岡市南区の懲りない訪販業者

　福岡県は11月27日、勧誘目的を告げずに消費者宅を訪問し、虚偽の説明をして換気扇フィルターを販売したなどとして、特定商取引法違反で福岡市南区の訪問販売業「クリーンフィルター」（橘順一代表）に同日から2年間、事業を停止するよう命令した。橘代表に対しては、新たに別法人を設立して、訪問販売業を行うことを2年間禁止することも命令した。

　県によると、同事業者はマンションの各戸に「換気扇の説明をさせてください」と勧誘目的を告げずに、消費者宅に上がりこみ、「隣にも買ってもらっている」などと嘘の説明をして、台所の換気扇フィルターを販売したという。2018年の売上高は約662万円。橘代表は個人事業主で、ほかに社員はいない。

　橘代表は今回の処分が3回目。2014年に屋号「エコ.クリーン」で業務停止命令3カ月、16年に屋号「フィルター本舗」で1年間の業務停止命令を受けていた。2回目の業務停止命令期間が終わった17年8月以降、県消費生活センターに48件の相談が寄せられていた。

【東城　洋平】

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